BreakThrough 企業インタビュー

産業用ロボット導入のコンサルティングと技術者育成を通じて、地元中小企業の「生産性向上」や「ものづくり活性化」を支援株式会社さがみはら産業創造センター さがみはらロボット導入支援センター

2016.09.28

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  • 相模原市、中小機構及び民間企業の出資により設立された「さがみはら産業創造センター(SIC)」内に、2015年9月にオープンした「さがみはらロボット導入支援センター」。同センターで統括コーディネーターを務める宮川孝文氏に、開設以来の活動状況についてお話を伺った。

ロボット紹介と啓蒙活動、人材育成、自動化コンサルティングの3つを活動の柱に

ロボット導入支援センターでは、システムインテグレータが持つ生産工程の最適化とシステム構想の能力に加え、専門家の派遣、人材育成、啓蒙活動の機能を併せ持っている。人材育成の取り組みとして、年に数回実施される各種セミナーが概ね好評だ。ロボット操作教育が無料で受けられるロボットセミナーに加え、自動化・省人化支援セミナーについては「とりわけ自らの思いを込めて構成している」(宮川氏)。ここではロボットだけではなく、製造業で生産性を向上させたい企業の中堅エンジニアに向けて、物事の考え方、知識や事例を、大学教授、学会関係者やメーカー技術者から学ぶことができる。

自動化コンサルティングには確固としたポリシーを持つ。「センターの名称上、ロボットを入れたい、という目的で来所される方も多いが、ロボット導入ありきのコンサルティングは行わない。まずはどうしたいのか、困りごとをヒアリングする。事業内容・作業内容によっては、工程改善、作業改善、治具化、LCA化を優先的にコンサルティングする。その上で、ロボットを使った方がいいと判断した場合、生産工程を俯瞰して、工程見直しや付帯設備も含め最適なシステムを提案している」(宮川氏)。

これまでコンサルティング(訪問診断)を行った十数社のうち、半分は工程改善や作業改善のみで問題を解決。ロボット導入に至ったのは全体の約3分の1とのことだ。

さがみはら産業創造センター ロボット導入支援センター 統括コーディネーター 宮川孝文氏

動く実機を見て、触れて、体験することで、ロボットによる自動化のイメージを掴む

ロボット導入支援センターでは一般的な作業現場へのロボット導入をイメージできるように、3パターンのモデルシステムを常時展示している。

水平多関節ロボットと垂直多関節ロボットを組み合わせた「ビジョントラッキングシステム」。コンベアーを使った流れ作業をイメージしている。
7軸ロボットによる「ワークハンドリングシステム」。工作機械への加工物の着脱をイメージしている。
双腕型ロボットを使った「アッセンブリーシステム」。人との共存を図り、作業者の横でロボットが作業する製造現場をイメージしている。

作業工程に潜んだ問題点への「気づき」が、生産性向上への第一歩

宮川氏いわく、「まず、気づくことが必要。一般によく知られた言葉だが、“視座・視野・視点という視方”が重要で、まず全体を俯瞰して視て、徐々に“視座”を低くしながら、“視野”を狭めていく、そして違和感を覚えた個所に“視点”集中することが大切」という。「この3つの視方を通じて、なんとなくおかしいな?と思った部分を今度は自分自身が作業するイメージで視ていくと問題点に気づくはず。その後は、社内の小集団でそこを議論するべき。外部の専門家の考えを参考にするのも重要。そこから従業員も学ぶことができる」(宮川氏)。

業務改善や省人化を進める過程で、「辞めさせられる」と現場からの誤解や抵抗を受けるケースもある。そうした場合は、経営者に対して宮川氏は、「省人化によって減った人材は、違った形で有効に活かすことができる。省人化の取り組みの過程で新たなスキルを積んでいるので、より付加価値のある仕事に取り組めるはず。どの企業にとってもいろんな道が開けてくるはずだ」とメッセージを送る。

「自信を持って提案できるように、夢物語でなく費用対効果も含めて現実レベルで見てもらうのが私のポリシー。産業用ロボットに対して、万能なイメージを持っている方にも正しいイメージを持ってもらいたい。ここは無料で相談に応じながら、様々な情報も提供できる。ぜひともセンターを訪れていただきたい」(宮川氏)。

企業情報

さがみはらロボット導入支援センター

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