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製造工程の完全見える化で、多品種少量・短納期に対応株式会社フジムラ製作所

2020.01.21

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デジタル化により製造に関わる各種情報が瞬時に把握できる

製品名=デジタル板金技術

板金加工のデジタル化により、高品質の安定供給・スピード対応が可能に

現在、ものづくり現場のトレンドは、大量生産から多品種少量生産、ジャストインタイム生産へと急速にシフトしている。そのなかで、これまでの職人の勘や経験に頼る方法の限界も明らかになってきた。

ICTを活用し、見積もりからプログラミング、ブランク加工・曲げ加工、納品、アフターフォローといった一連の工程をデジタル化した株式会社フジムラ製作所の「デジタル板金技術」による加工サービスは、このような時代のソリューションになりうるものと言えるだろう。個人のスキルや経験に依存することなく高品質の製品をスピーディーに提供することができる上、バーチャル試作システムによって事前に加工後の3次元イメージを確認することも可能となった。

ICTをフル活用することにより、大量注文に対して低コスト、短納期、高品質で対応できるようになったのはもちろん、1個からの小ロットオーダーへのスピード対応も可能に。複数の小ロットオーダーへの最適な対処法を専用のCAM※1が判断し、材料と時間のムダがない同時加工を可能にしている。
※1 CAM:Computer Aided Manufacturing(コンピュータ支援製造)の略。

あらゆる情報をデータとして蓄積し、さらなる技術革新へ

同サービスでは、徹底したIT化・ネットワーク化により、製造の全工程の情報が「見える化」されており、このことが発注者側にとってもさまざまなメリットをもたらす。

まずはノウハウの蓄積による提供技術の向上だ。製造に関わる全生産拠点がVPN※2で結ばれ、受注・見積・進捗などの「生産情報」、3次元モデルや加工データといった「技術情報」「画像情報」が一元管理されているため、製造ノウハウが蓄積され、提供サービスの効率化、品質向上、安定供給につながっている。

仮にトラブルが発生した場合も、製造工程が見える化されている利点は大きい。いつ、どこで、どのような加工をしたのかを瞬時に把握できるため、その後の対応もスムーズに行える。さらに発注者側がシステムにアクセスし、自社案件がどこまで進んでいるかなどを確認できる機能も備えている。
※2 VPN:Virtual Private Networkの略。通信会社が提供する一般回線上に、安全度を高めた仮想の専用ネットワークを実現する技術・サービス。

新工場を設立してキャパシティを拡大。量産の要望にも対応可能

これまでは量産の引き合いに応えられるだけのキャパシティを有していなかったが、同社の技術とそれに付随する各種サービスに対するユーザーからの引き合い増加に応じる形で、2019年に新工場を建設。量産にも対応できる体制を整えた。

同社サービスの活用が多くの発注者にさまざまなメリットをもたらすのは上に述べてきたとおりだが、中でもその価値が活きるのは、発注者が板金に対する高度な知見を有していない時だろう。事前に試作品の3次元イメージで仕上がりを確認でき、システム化による標準単価が確立されているため、見積もりの根拠も明朗。これらは「自分で図面は書けない」「図面だけでは仕上がりのイメージがつかめない」といった層にとって大きな安心材料といえる。生産性向上に取り組みたい多くの企業にとって、同社とのパートナーシップは有望な選択肢の一つに違いない。

取材日:2019年10月25日

 

企業情報

株式会社フジムラ製作所

2000年に埼玉県で創業。多品種少量・短納期の仕事を受注する「板金ジョブショップ」として、「ICTを活用した最先端のデジタル工場」をコンセプトに、各種精密板金加工などを提供。2019年からは個人向けの板金技術通販サイト「デジタルストラクチャー」を展開するなど、B to C向けの販路開拓も行う。

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