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室内音環境をより快適に!オリジナルの各種吸音製品による新しいビジネスモデルを展開東京ブラインド工業株式会社

2018.03.30

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フェルトーンブランドの各種吸音製品「吸音ローパーテーション」「吸音デスクトップ」「吸音壁貼パネル」

学ぶべきポイント

  • 未開のマーケットを開拓する独自性
  • 開発した技術の知財化

オフィスや学校、飲食店など、私たちを取り巻く現代建築物の内部には実に多くの音が飛び交っている。そうした耳障りな音の反響を大幅に抑え、「室内音環境をより快適にする」をテーマとしたビジネスを展開しているのが東京ブラインド工業株式会社だ。同社がビジネスツールとしているのは、「フェルトーン」のブランドで展開する吸音ローパーテーションや吸音デスクトップ、吸音壁貼パネルといった各種吸音製品。そこに当たった音の80~85%を吸収してしまうという高い吸音率を誇るこれら製品のさまざまな組み合わせによって、現代人が抱える音の悩みを解決してくれる。

同社が「音」をビジネステーマに掲げるきっかけとなったのは、2000年頃。ある素材メーカーから吸音ブラインドの製品化の打診を受け、開発に着手したことだった。当初はホームシアターにおける用途を想定していたというが、いざ製品化するとオフィスなどさまざまなシーンにおける音の悩みの相談が多数寄せられた。そこでそうした悩みを解決すべくまったく新しい構造の高性能吸音パネルの開発に取りかかり、まずは基礎パネルの開発に成功。それを多彩に展開し、特許取得と並行しながら一つひとつ製品化してきたのが現在ラインナップする製品群だ。

吸音パネルと通常パネルの残響室法吸音率の比較

開発にあたって同社では各種補助金も活用したが、そうした資金は設備投資だけでなく、音の測定や分析、シミュレーションを行うためのソフト部分にも多くを投じた。今日、同社では汎用製品の卸販売のみならず、依頼があれば音のエキスパートとして設置現場の音の測定や分析をするとともに、その結果を受けて特定の音域の消音率を上げる製品等をカスタムメイドし納品するといったサービスも提供する。単にモノの製造販売だけでなく、まさに「音の悩みに対するソリューション提供」こそ、同社が推進するビジネスモデルなのである。

欧米では音に対する意識が高く、吸音性が建物の基本性能の一つと見なされる国も少なくない。その点では遅れを取っていた日本でも近年では次第に注目されるようになり、同社のフェルトーンシリーズも建物や内装の設計段階における”指名”が増えてきたという。こうした流れを受け、同社では今後展示会等を中心にフェルトーンシリーズのプロモーションに注力していくことを計画している。また吸音ブラインドは世界的にも例がない製品で海外からの引き合いも強く、輸出の検討も始まっている。フェルトーンシリーズは、今後日本のみならず、世界の室内音環境の快適化に大いに貢献していくだろう。

  • フェルトーンシリーズのパネル製品には片面吸音と両面吸音とがあり、設置場所の環境に応じて使い分けることができる。こうしたバリエーションが同社の大きな差別化ポイントとなっている。また同社では「世界に例がないような」新製品の開発にも意欲的に取り組み、今後さらにラインナップを強化していく計画となっている。より快適な室内音環境のトータルプロデュースという同社のビジネスにも、ますます拍車がかかっていくことになるだろう。

企業情報

東京ブラインド工業株式会社 福島工場

創業68年目の各種ブラインド・間仕切りの製造および販売。特許権など知的財産権を有効に使って、他社にない国産杉ブラインド・吸音ブラインドや新構造吸音パネルを開発して吸音性能の高い各種間仕切りを商品化して、オリジナル商品の販売を得意としている。また、吸音製品を使用して 『室内音環境をより快適にする』新しいビジネスモデルを進めている。

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