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並外れた安全性に加え、抜群の性能を誇る次世代バッテリーを開発株式会社ティーアールシィー高田

2020.11.26

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従来品を大きく上回る安全性と基本性能を併せ持つ

製品名=リチウム鉄リン系複合酸化物電池

穴が空いても浸水しても安全な通電が可能

電池・バッテリーは、自動車をはじめ工業用機械、パソコンやスマートフォン、白物家電など、今やあらゆる機械に搭載されていると言っても過言ではない。私たちの暮らし向きを豊かで快適なものにしてくれる一方、膨張、発熱、自然発火、有毒ガスの発生など、大小さまざまな事故の原因にもなり得る。

こうしたリスクを最小化する安全性に加え、長寿命、環境負荷の低減などにも貢献できるのが、株式会社ティーアールシィー高田の「リチウム鉄リン系複合酸化物電池」だ。同製品は、クギを刺した後も膨張・発熱・発火の危険がなく、その後に海水に沈水しても安全な通電が確認されている。穴から有毒物質が流出する危険性もない。また通常使用であればほとんど発熱もないため、冷却ファンが不要になり、密閉空間での使用も可能になる。

製造段階で有機物を使用していないため、有毒ガス発生の危険がなく、また分子構造的に安定している酸化鉄を用いていることが、電池の常識を覆す抜群の安全性のポイントだ。

長寿命かつ充電回数の縮減にも貢献

さらに基本性能面も、従来品を大きく凌駕する。バッテリーの寿命を表す充放電サイクルは、鉛電池が約500〜800回、ニッケル水素電池が約1000回、リチウムイオン電池が1200〜2000回であるのに対し、同製品は3000回以上。導入の初期費用は鉛電池に比べれば高くなるが、この長寿命を踏まえればトータルコストは低く抑えることができる。

また自己放電率も鉛電池の1カ月1.5〜2%、ニッケル水素電池の同10〜30%、リチウムイオン電池の同5〜10%に対し、同製品は年3%以下。充電回数を減らした上で、長時間の安定したパフォーマンスが期待できる。

産業用機械の動力源の変更、試作・量産にも対応

同製品は、すでに日本やアジア各国で量産体制を構築中。試作から量産まで対応できるというのも同社の強みで、国外ではこれまでに、自動車関連、船舶、ドローンなどへの導入実績がある。国内では安全面を重視する消防関連機関からの開発依頼に対応しているほか、産業用機械の動力源を鉛電池から同製品に変更したいという依頼が多数舞い込んでいるという。

あらゆる機械を次世代化する可能性を秘める同製品。もし自社製品のバッテリーに課題を感じていたり、自社工場の動力源のアップデートなどを考えているのなら、有力な選択肢の一つになり得るだろう。

取材日:2020年10月15日

企業情報

株式会社ティーアールシィー高田

1965年設立。事業の中心は自動車部品の製造。長年培ったこの量産製造技術を活かし、近年は製造現場の各種自動化用設備の製造や、次世代の電池である「リチウム鉄リン系複合酸化物電池」の開発をスタート。

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