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独自技術で不規則歩行の計測も可能にしたリハビリ歩行計「AM800N」株式会社アコーズ

2019.08.27

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“ゆっくり歩き”や“すり足”などの不規則歩行も計測できるリハビリ歩行計「AM800N」

製品名:リハビリ歩行計「AM800N」

リハビリの進捗度合いも計測できる

リハビリに励む患者が実際にどれくらい動いているのか、その活動量を知りたい──。医療機関やリハビリ患者からのそんな要望に真摯に向き合う中で生まれたのが、アコーズのリハビリ歩行計「AM800N」だ。本体に搭載された3D加速度センサーと独自のアルゴリズムにより、通常の歩数計では計測が困難だった“ゆっくり歩き”や“すり足”などの不規則歩行も計測できる。通常歩数と不規則歩数の識別もできるため、総歩数の中の通常歩数の割合でリハビリ進捗度を確認することも可能。このほか、活動時間や活動量、装着時の姿勢情報なども同時に計測しており、これらは日毎データなら90日分、2分毎データなら15日分本体に保存される。その上、無線通信機能も搭載されているため、データを専用アプリに転送すれば、グラフ化して印刷することや、Excelなどで開くとファイル化されるCSV出力などにより管理することも容易になる。

正確に歩数を検出できるアルゴリズムを独自開発

リハビリ歩行計「AM800N」は、腰のベルトなどにクリップを挟んで装着するだけで、上記のような各種データを計測できる。これまでにない画期的な機能を実現したのは、3D加速度センサーの高度なセンシング技術と、独自のアルゴリズムによる歩数検出技術だ。特にアルゴリズムは、リハビリ患者によって歩行の仕方がまるで違うなか、その歩数を正確に計測できるような仕様が必要であったため、開発は難航。そこで、地元の医療機関に協力してもらい、医師の専門的なアドバイスとリハビリ患者のデータなどを参考にしながら、先に挙げたような課題を一つ一つ解決していき、製品化に至った。まだ一般販売の前段階だが、試験的に導入している医療機関や介護施設などからは、「これまで計測したくてもできなかったデータがとれる」と上々の反応が寄せられているという。

超高齢化時代に健康データの活用法は広がる

同社では、医療機関や介護施設を含めリハビリテーションを必要とする多くの施設、あるいは高齢者や傷病者を抱える一般家庭などに同製品を提供することで、健康改善という社会課題の解決にアプローチしていきたいと考えている。このほか、同製品を通じて得られた各種データを、また新たな課題解決につながる製品の開発に役立てるという活用法も考えられるだろう。

世界一のスピードで高齢化が進み、健康に対する関心や要望がますます高まる日本。そんな日本における医療技術や医療サービスなどは世界から注目を集めている。そのような時代に、リハビリ歩行計「AM800N」が果たす役割は決して小さくなさそうだ。

取材日:2019年6月28日

 

企業情報

株式会社アコーズ

1992年の創業以来、OEM、ODM生産による大手企業ブランドの活動量計の開発、また自社ブランドのリハビリ歩行計や活動量計、スリープモニター、電子イオン歯ブラシなどの開発・販売と、健康・医療関連機器および解析ソフトの企画・開発・製造・販売を行う長野県飯田市の企業。自社開発の無線通信活動量計「AM510N」は、このほどiPhoneとNFCによる通信ができる新機能を追加した。

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