BREAKTHROUGH

柔軟に曲がる面発光板「Flexible Flat Light Panel」で
新たな照明演出の可能性に挑戦株式会社ワイ・エス・エム

2018.02.07

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高透過のカラー樹脂板で作られたFFLP「flower」

summary

  • 技術+知識が不可能を可能にした
  • これまでにない照明デザインを可能に
  • 「演出」をより多くの人に届ける

不可能を可能に変える

液晶テレビなどに使用されている導光板はアクリルなどの素材の側面から入れた光を拡散させ、表面に均一の光を出すもの。光源にLEDを使用すれば、長寿命化が図れる上に、ムラなく均一に光らせることができる。また蛍光灯のように発光面が熱を持たないため、手で触れても火傷しない。さまざまな場所で照明器具やサインなどに使用されるなど多くのメリットを持つ導光板だが、弱点もある。それが曲面への対応だ。曲面に対応するためには、金型などを使用し、曲面に合わせて成形することが必要となるが、1点モノや小ロットの場合には金型を作るコストや制作日数を考慮すれば現実的とは言えない。

株式会社ワイ・エス・エムは、建築金物、導光板、特注照明をメインとして事業を展開している。同社の板金技術と建築・照明・面発光の経験で得た知識を駆使し、これまで不可能とされていた硬質な素材である樹脂板に、レーザー加工機で特殊な貫通穴加工を施すことで、曲面に対応可能な柔軟性を持つフレキシブルな面発光パネル「FFLP(Flexible Flat Light Panel)」の開発に成功した。

自由を得た導光板がもたらす光明

従来、曲面に対応するためには導光板の金型による成形が必須であったが、「FFLP」は自由に曲げることが可能な柔軟性を持つため金型の成形も不要となり、コストの低減と製作日数が軽減でき、施工も容易となるメリットが得られる。また任意の方向へ曲げることが可能であるため、デザイン性は格段に上がる。

縁の下の力持ちから表舞台へ

同社が展開する事業は取り扱う製品の性質上、基本的に「B to B」のみだったが、より自由度の高い「FFLP」という新たな武器を手にしたことで、長年培ってきた照明・板金技術と照明が生み出す空間演出を直に一般消費者に届けたいという思いに至った。
2017年、初となる自社製品「HOOP」をデザイナー・福嶋賢二氏とともに生み出し、クラウドファウンディングに挑戦した。わずか1日で目標金額を達成し、最終的には目標金額をはるかに超える資金調達を果たし、「B to C」という新たな道も展開している。
それだけに留まらず、「FFLP」を使った照明に〝アート〟を取り入れた新たな照明を作製し、精力的に「ミラノサローネ国際家具見本市」や「NOOK ASIA」など海外への進出にもチャレンジしている。「FFLP」という革新的な製品を生み出す原動力は、飽くなきチャレンジスピリットからきたものだろう。

曲面に対応可能な「FFLP」ならば、複雑な構造を持つ建築物の表面にも取り付けが可能なため、建築物をひとつの媒体としてデジタルサイネージ化できる新たな素材にもなりうる。
また、同社が積極的に挑戦する新進気鋭のデザイナーとのコラボや海外進出は「FFLP」の社会的な認知度を高めるだけでなく、照明に対する既成概念を打ち破るひとつの力になるかもしれない。

企業情報

株式会社ワイ・エス・エム

弊社は小さな板金の町工場ですが、チャレンジする気持ちは一流企業にも負けません。LED導光板を先駆的に取り入れ独自に改良を行ってきたことで、JR九州のななつ星や、或る列車等、JR九州観光列車に納入させて頂いております。また新事業でFFLPという導光板ではできない、曲面を面発光させる製品を開発しました。

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