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IoT技術で安心できる保育環境を実現するうつぶせ寝みまもりシステム「すやっぴ」大成ネット株式会社

2020.01.28

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赤ちゃんの身体の向きを名刺サイズのセンサーが検知しスマートフォンなどに送信

製品名=うつぶせ寝みまもりシステム「すやっぴ」

体の向きを検知するセンサーで「うつぶせ寝」のリスクを軽減

昨今、「うつぶせ寝」による乳幼児の窒息死、突然死という痛ましいニュースを耳にすることも少なくない。こうした事故を防ぐため、保育園では睡眠中の乳幼児の体の向きや体動などを確認する「午睡チェック」を5分ごとに行っており、これが保育士の大きな負担となっている。

大成ネット株式会社のうつぶせ寝みまもりシステム「すやっぴ」は、名刺サイズのセンサーを乳幼児のズボンなどに挟むだけで、身体の向きと体動をリアルタイムで自動検知・記録し、タブレットやスマートフォンに送信するシステムだ。仮に「うつぶせ寝」の状態になったら、速やかにアラートを出して保育士に知らせる機能もある。人為的なミスによるうつぶせ寝の事故のリスクを低減するのはもちろん、保存したデータの出力もできるため、これまで保育士が現場で行っていた午睡チェックを自動化することで業務負担も大きく軽減できるだろう。

導入しやすさ、使いやすさを重視し、保育現場の環境改善に貢献する

システム導入の障壁となるのは、まずコスト。そして、実際のユーザーにとって使いやすいかも大きなポイントだろう。その点、同システムは、IoT技術を駆使したセンサー方式を採用することで価格をおさえたほか、取り付けは赤ちゃんのズボンに名刺サイズの機器を挟み込むだけで済み、さらにデータ画面も必要最低限の情報にとどめるなど内容を単純化。機械やアプリに不慣れな保育士でもすぐに使い始めることができる。

徹底したユーザー目線の所以は、実際に0歳児を受け入れている保育園の協力のもと開発が進められたことにある。幼児教育・保育の無償化により保育需要の増加が見込まれる一方で、保育の現場では人材不足が深刻な課題となっているが、保育士の業務効率化を促す同システムは、そのソリューションになり得る。

クラウド対応で一般家庭への普及の可能性も

同システムでは、データの送受信にBluetoothを採用しているため、現状使用は同じ室内に限られている。そこで同社は現在、別室や離れた場所でも監視できるようクラウド対応を導入するなどシステムを改良中だ。実現すれば、家事と育児に忙殺されている一般家庭や、利用者の見守りニーズの高い介護業界などでも、さまざまな形で活用できるようになるだろう。

また、センサーを取り付ける対象を人からモノに変えることで、農業や製造業などに活躍の舞台を見出すことも考えられる。赤ちゃん用の見守りセンサーが多ジャンルの業務効率化を実現する──。そのような夢のある未来への期待感は膨らむばかりだ。

取材日:2019年10月15日

 

企業情報

大成ネット株式会社

1996年創業。システム開発や、RFIDやIoT技術によるソリューションの提供、Webサイト制作、さらにシニアやビジネスパーソン向けパソコンスクールなどを展開している。「思いやりのIT技術」の提供を掲げながら、企画・開発・試作製作から販売・保守まで一貫した体制でサポート。2019年4月には、新潟に開発センターを開設し、地方創生への貢献も目指す。

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