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卸売業だけでなく不織布を使った製品を開発アズフィット株式会社

2016.11.09

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1653年 ── 日本では徳川家綱が4代将軍に就いていた承応2年に創業した小津産業のグループ会社として、家庭紙の卸売業を担うべく2007年に誕生したアズフィット。家庭紙とは、家庭で日常的に使用するティッシュペーパーやトイレットペーパーのことで、現在の生活様式が変わらないかぎり消費者ニーズはなくならないといわれている。小津グループの一員であるアズフィットは360年以上、和紙を中心とした“紙”を継続的に扱ってきた経験を活かし積極的に事業を展開している。

「家庭紙は大きな市場としてあるものの、少子高齢化などで社会環境が変化していくなか卸売業だけでは大きな成長を期待できません。幸いなことに小津グループの一員である我々は“不織布(ふしょくふ)”を使った新製品の開発や加工を行い、市場に対して積極的にしかけています」

アズフィット代表取締役社長の近藤聡氏は会社の現状についてこう語ってくれた。そして同社が開発する製品のキーワードとなるのが不織布だ。

不織布とは、繊維を3次元構造に重ねあわせ結合したシート状のものを指し、その名のとおり織っていない布であることが特徴の素材だ。粒子捕集性や通気性に優れる素材であるため、マスクのフィルター部や紙おむつ、生理用品などに幅広く使われている。

「不織布を使った新しいウェットティッシュやメイク落としなど、従来になかった機能を取り入れ付加価値の高い商品を提供していき市場で存在感を出していきたい」

こう近藤氏は語り、アズフィットの新製品が新価値創造NAVIで発表される。ひとつは、呼吸の湿気を吸って発熱するだけでなく高い保湿力を誇る「やわらか保湿 ほんのり温感マスク」。そしてもうひとつは、美濃和紙を使用した和紙糸を使用し吸湿・速乾性に優れた天然素材の和紙タオル「凛彩 美濃和紙タオル」だ。

温感と保湿を両方備えたマスクとは

現在、日本で販売されている多くは海外で作られている。だが、アズフィットが販売するマスクは素材から加工まで日本製にこわだっていることでユーザーに対して安心感を提供し、呼吸抵抗値が一般的なマスクの約半分で、息苦しくなく一日中快適に装着できる特長を備えている。そんなアズフィット製マスクの新製品が「やわらか保湿 ほんのり温感マスク」。

呼吸した際に出る湿気を吸って発熱する素材を採用したことで、口元が3.4度~3.7度とほんのり温かくなる温感効果があることが大きな特長だ。

また、マスク利用者からの要望が多い保湿性に対してもクッキングペーパーなどに使用され湿気を蓄える特長を持つエアレイド不織布を装着したことで、高い保湿効果を実現した。いままで市場に存在しなかった「温感」と「保湿」を兼ね備えたマスクは今季、注目を集めることは間違いない。

和紙を原料とした速乾性・吸水性に優れたタオル

和文化を海外に伝える販売事業を立ち上げたアズフィット。その一環として販売を開始するのが「凛彩 美濃和紙タオル」。美濃和紙を使用した和紙糸を撚糸(ねんし)する事により強度を持たせたものを、綿と織り合わせ、タオルにしたこの製品は、速乾性や吸水性が高いことが特長だ。また和紙を原料としていることで消臭効果も期待できる。このタオルは愛媛県今治市で製造し、独自の品質基準をクリアーしたことで「今治タオルブランド認定商品」となった。質が高いだけでなく、ブランド力も備えたのだ。

吸水性が高く肌にもやさしい商品とのイメージが強い今治タオルの特長は活かしつつ、和紙を原料としていることで触った感触は弾力があるという紙の特色を合わせ持つ。柔らかい質感だけでは満足しない男性からの支持を得ることが期待できそうだ。

このように、アズフィットの製品は“紙”をテーマに独自性と付加価値を合わせ持つ、従来にはなかった製品として開発されている。その元になるのはアズフィットの技術だけはなく、我々が思っている以上の可能性を秘める紙のポテンシャルがあることは間違いない。

企業情報

アズフィット株式会社

家庭紙卸売業を中核事業としつつ「紙と不織布」を素材とした製品開発にも積極的に取り組んでおります。グループ企業が持つ紙や不織布に関する幅広い素材知識や加工ノウハウ、そして当社が卸売業を通じて培った「お客様視点」を加え、クライアントや消費者の皆様にもご満足いただける価値ある製品づくりを心がけています。

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