BreakThrough 企業インタビュー

医療系機器だけでなく、ニーズを先読みした
φ1mm以下の『極小径レンズ』のこれから。株式会社ロータステクノ

2018.03.28

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内視鏡への利用などが想定されるφ1mm以下の小ささをほこる『極小径レンズ』

summary

  • 挑戦へのきっかけは、技術を高めること
  • ニーズを先読みし、来るべき時に備える

技術向上を目的とした前向きな製品開発姿勢

さまざまな機器において急務の課題とされている「モノの小型化」という流れはとどまる様子を見せない。創業以来、多種多様なレンズの開発案件に携わってきた株式会社ロータステクノも、その流れを実感してきた企業のひとつだ。

同社は開発案件におけるレンズに対する他社の要望、要求がどんどん小型化に向かっていくにつれ、小型パーツを得意としていながらも、危機感を抱きはじめていた。次第に高度化する要求への対応に、苦慮することも少なくはなくなってきたからだ。

そんな現状を打破すべく工場設備を強化、そしてより高度な技術をモノにするべく開発したのが、サイズφ1mm以下の内視鏡向け『極小径レンズ』だ。

「実はまだ試作の段階で完成しているとはいえませんが…」

φ2mm、φ1mmといったマイクロレンズ加工を得意とする同社にあっても、サイズφ1mm以下の極小径サイズの加工は、極小径ゆえに治工具が充実していない現状では、まだ決して完全な状態ではないと庄司多孝社長は語る。

高度な要求にも応えられる水準維持が目下の目標

長野県須坂市に置かれている開発拠点において、職人の知恵とノウハウを集結させて形にした『極小径レンズ』。潤沢な開発資金、豊富な人材が揃っているとは言い難いなかで、日常業務の合間を縫って開発が進められている。

そんな『極小径レンズ』の今後の焦点になってくるのが、求められている高度な要求に応えることだ。φ1mm以下の小R加工技術の安定化、極小径レンズの精度測定や精度保証、生産能力(体制)など、同社がその価値を本物にするために、たどり着かなければならないハードルは高い。

「市場の予測は難しいところがありますが、ニーズは絶対にある」

庄司氏はさまざまな市場において加速する小型化時代に向けて、まさにそのニーズに応えられるだけの技術力の向上に全力で挑んでいる真っ只中だ。

レンズ加工という分野の中でも小径サイズのレンズ加工となると、高度な技術力が必要となり、さらにそれを実現可能にする企業は限られてくる。同社が想定している医療機器での活用のほか、ファブレス展開を視野に入れることで、スマートフォンやタブレットなど、より身近な機器での利用にもその可能を秘めている。

企業情報

株式会社ロータステクノ

極小径といわれるサイズはφ1mm以下です。このサイズの加工は機械設備は元より、職人による経験と技術が大変重要になります。弊社は2016年2月に新設備を導入し、長年培った技術を駆使し、更なるミクロの世界に挑んでいます。

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