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自動化設備の不具合に遠方から素早く対応できる株式会社室住設計

2020.01.21

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PLCに接続すれば、遠隔地から稼働状況をリアルタイムで把握でき、修正対応も可能に

製品名=「遠隔デバッグユニット」

自動化工場の不具合にオンラインですぐ対応

製造業における生産性向上の鍵として、“工場の自動化”が注目を集めている。そこで大きな役割を果たすのが、各種生産設備の制御を担うPLC※1だ。株式会社室住設計が提供する「遠隔デバッグユニット」を、工場内に設置されたPLCにUSBかイーサネットで連結すれば、PLCのプログラム稼働状況を遠隔地からリアルタイムでモニターすることが可能。不具合が起きてもオンライン上で問題を特定し、修正作業まで行うことができる。

つまり、従来であれば設備不良時に多かれ少なかれ発生していた機械設備提供メーカーの対応待ちという時間を大幅に縮小することが期待できるわけだ。
※1 PLC:Programmable Logic Controllerの略。各種機器を一定のプログラムに沿って、手順通りに動かすための制御装置で、「シーケンサ」と呼ばれることもある。

セキュリティにも配慮しながらダウンタイムを圧縮

同製品を工場に設置する導入企業側の最大のメリットは、生産機器の停止期間を圧縮できることだ。機械設備提供メーカーが現場に来なくても、オンラインで状況を正しく把握でき、スムーズに不具合の原因を特定。万一、故障が重篤な場合でも、修理に必要な部品の手配などが的確かつ迅速に行えるため、機器の再稼働に向けてより早く動き出せる。

大切な生産データを守るため、セキュリティにもしっかり配慮。同製品とインターネットの接続はOUTPUT型VPN※2で行うようにし、第三者に工場内のネットワークに入り込まれることを予防する。このVPNでの接続は、既存の工場ネットワークとWi-Fiなどの新規ネットワークのいずれからでも可能だ。
※2 VPN:Virtual Private Networkの略。通信会社が提供する一般回線上に、安全度を高めた仮想の専用ネットワークを実現する技術・サービス。

導入工場では稼働率が向上し、機械設備提供メーカーでは人的負担が削減

同製品は、導入する工場と、PLCなどの機械設備を提供する企業の双方の生産性向上に大きく貢献してくれるだろう。工場において、機械設備の稼働が安定しない状況などではとりわけ効果も高いはずだ。すでに導入した工場などからは「稼働率が向上した」という声が寄せられているという。

一方、機械設備提供メーカー側にとっても、技術者などを現場に派遣せずとも不具合の原因が特定でき、軽微な故障ならオンラインでの修理も行えるため、人的負担を大きく削減できる。機械設備設置直後、現地に人員を貼り付けるようなケースも減少するに違いない。

導入前には、利用するPLCに同製品が対応しているかを確認する必要があるが、USBかイーサネットで接続可能なPLCであれば基本的に対応は可能。今後工場のスマート化が進む中で、さらに活躍の場面が広がると予想される。

取材日:2019年10月21日

 

企業情報

株式会社室住設計

神戸市に拠点を置き、各種産業機械の電気設計・制御を通して「ものづくり」をサポートする技術者集団。関西・関東の両方で、自動化・省力化設備・プラントの電気設計の受託事業、技術者の派遣・教育事業、アライアンス事業などを展開。祖業は設計であるが、近年では制御盤・操作盤の製作や機体配線等も手がけるようになっている。

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