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強度や耐久性に優れた切粉搬出装置で金属加工現場の課題を解決株式会社メタルチップ

2020.03.03

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独自開発のスラット式チップコンベアは故障の原因となる切粉の噛み込みを防ぎ、メンテナンス性抜群

製品名=切粉搬出装置「スラット式チップコンベア」

故障の可能性を低下させ、耐久性を大幅アップ

金属部品加工・プレス等の工場や各種工作機械が活躍している現場において、生産ラインをスムーズに可動させるには、加工の際に発生する金属の破片「切粉」を除去するチップコンベアの役割が大きい。しかし、従来のチップコンベアは切粉の噛み込みによるライン・機械の停止や故障が発生したり、強度やメンテナンスの際の修理・修復作業などに課題を抱えていた。こうした課題を解決したのが、株式会社メタルチップが開発した「スラット式チップコンベア」(特許取得)だ。

同製品のベルト部分に採用されている独自開発の「スラットベルト」は、被搬送物の噛み込みを低減し、かつ、液体が溜まりにくい形状を有する「スラットパン」で構成されており、故障の大きな原因であった切粉の噛み込みが発生しにくくなっている。加えて「スラットパン」は、取り付け・取り外しが簡単でメンテナンス性抜群。しかもコンベアとしての強度や耐久性も飛躍的に向上しており、まさに製造現場の悩みのタネを取り除くツールと言える。

パンのつなぎの角度を工夫した新設計で切粉を排出

同製品最大の強みは、パンのつなぎ部に生じる隙間に切粉を噛み込みにくくさせた新設計だ。パンの後方屈曲面が2か所あり、さらに後方に伸びた極部が特徴の「スラットパン」は、前方のパンの後端曲面内を後方のパンの曲面先端が一定の隙間をあけて相対的に移動することにより、切粉の排出部でスラットパン同士のつなぎの角度が変わり、鋭利で固い切粉や、細長く絡みやすい切粉、大きくて重い金属の塊など、大きさや形状、重量の異なるさまざまな切粉を、パンの外部に押し出して排出できるようになった。

同製品の今の主な活躍の舞台は、多くのものづくりを下支えしている金属加工現場だ。また、産業廃棄物処理場などへの展開も考えられるほか、“故障しにくいチップコンベア”を必要とする業界や分野はどこまでも広がる。同社もいっそう精度の高い搬送装置にカスタマイズしていきたい考えだ。

工作機械の性能を最大化するチップコンベア

「工作機械の性能を最大限に発揮するチップコンベアをつくろう」と、使命感と情熱に駆られた技術者たちが立ち上げたという同社では、ほかにもコイルやスクリューを回転させて特定の形状の切粉を押し出す方式や、チェーンに取り付けたスクレーパ※が沈殿した切粉を掻き上げて搬送する方式など、さまざまなチップコンベアを誕生させてきた。今後も技術力の向上が不可欠と捉える同社には、まだまだ多くの新価値創造の種が眠っていそうだ。
※不要物を取り除くための刃状やヘラ状の器具の総称

取材日:2019年12月27日

 

企業情報

株式会社メタルチップ

“Small But Excellent”(小さな一流企業)を目指し、専門性の高い少数精鋭の技術者たちが2015年7月に立ち上げた企業。金属切粉を搬出するチップコンベアの設計・販売を専門的に行いながら、スラット式チップコンベアをはじめとする新たな価値の創造を追求。

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