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技能伝承を簡単・スムーズに。教育用コンテンツ作成ソフト「Eduシリーズ」有限会社創造デザイン

2019.02.19

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作業手順書の作成と活用における課題を解決するソフトフェアを、現場の声を聞きながら開発・販売している

学ぶべきポイント

  • 技能伝承におけるトータルソリューションを提案
  • 誰でも、どこでも、手間暇かけずに使える操作性を追求
  • 現場のニーズに合わせて改良を続け、製品のラインナップを強化

現在、多くの企業で課題となっている、次世代への技術・ノウハウの伝承。人手不足を背景に、短時間で効率的に、即戦力となる人材を育成したいと考える企業は多いだろう。有限会社創造デザインが開発・販売する「Eduシリーズ」は、このような企業内での「技術・技能伝承」の課題を解決するパッケージソフトウェアだ。このソフトを使えば、映像電子マニュアルの作成や作業分析などを簡単に行える。

もともと、製造業では、ISOの規定により、現場の作業手順書を作成することが多い。最近は、文字や写真だけではなく、ビデオで撮影した映像を市販の編集ソフトなどを使って加工して作成するケースも増えてきているが、通常の業務と並行したマニュアル作成作業は、作成者の膨大な負担となっている。また、せっかく作成されたマニュアルが有効に活用できていないことも多い。

このようなマニュアルの作成と活用における課題を、トータルに解決するのが「Eduシリーズ」だ。「Edu Multi Capture(映像録画ソフト)」「Edu Note(編集ソフト)」「Edu Multi Player(作業分析ソフト)」「Bize Book(動画入り電子ブック作成ソフト)」の4つのソフトにより、音声入りの映像マニュアルを作成し、実務的に活かすことを可能にした。

4つのソフトが、映像マニュアルの「撮影」「編集」「分析」「運用」をトータルで可能にする。単品での購入も可能

誰でも簡単に利用できる操作性にもこだわっている。例えば、「Edu Multi Capture(映像録画ソフト)」では、作業者の目線、姿勢、手の動作などを、同時に多画面で撮影することができる。撮影した映像を「Edu Note(編集ソフト)」で編集すれば、タッチペンで画面に手書きの指示書きを挿入したり、音声による説明を入れたりすることが可能だ。あえて、アナログ感を残した仕様にすることで、文字などでは伝わりきれない、現場のカンやコツ、熟練者の細かい動きを、あたかもOJTを受けているかのように伝えられる映像となる。

映像録画ソフト「Edu Multi Capture」。作業者の作業を、同時に複数のアングルから、撮影が可能で、よりわかりやすい情報伝達を助ける
編集ソフト「Edu Note」。画面への手書き指示や、説明音声を簡単に入れることが可能。映像制作になれていない人でも、直感的に使用できる

また、せっかく作った映像マニュアルも、いざという時にどこに何があるのかがわからず、使われないのであれば意味がない。それを探しやすくするのが「Bize Book(動画入り電子ブック作成ソフト)」で作成する電子ブック。ワードやエクセルなどで作った既存の手順書をそのまま取り込んで電子ブック化し、ページ内に関連動画へのリンクを貼ることもできるので、文字や写真と映像をおりまぜた、わかりやすいマニュアルが簡単に作成できる。データを自社サーバーなどに保管しておけば、ブラウザを通じて、社内のどこからでも閲覧することが可能。担当者以外が、急遽代替して作業を行わなくてはならない場面などでも、対応がスムーズになる。

動画入り電子ブック作成ソフト「Bize Book」。マニュアルを電子ブックにして、ライブラリー化することが可能。専用ソフトが必要となるのはマニュアル作成のみで、閲覧は通常のブラウザでもできる。これまではWindowsのみに対応していたが、別のOSでも利用できるように改良を加えた製品を、近々リリースする予定だ

さらに、同シリーズの「Edu Multi Player(作業分析ソフト)」を使えば、作業をどの程度習得しているかを映像で確認したり、技術のレベルをグラフ化して表示したりすることができ、実際の教育にも役立てられる。このように、マニュアル編集作業や人材育成にかかる手間を減らすことは、人手不足に悩む企業にとっては大きな助けとなるという。

作業分析ソフト「Edu Multi Player」。映像を最大16画面で複数表示したり、作業にかかった時間をグラフ化したりして、生産効率化や技術力向上に役立てられる

もともと、同社では主に、工作機械のシミュレーションソフトの開発・販売をしていたが、団塊の世代が大量に定年退職を迎えた“2007年問題”を機に、同シリーズの開発を始めた。一つひとつは既存の技術だが、製造現場の声を丁寧にヒアリングしながら、使い勝手を追求して、製品の改良とシリーズの追加を行ってきたという。今回紹介した4つのソフトウェア以外にも、国内外の遠隔地間で技術の指導や支援ができる「Edu NET(リアルタイム技術指・支援ソフト)」などがあり、製品のラインナップは広がっている。

今後は、製造業だけではなく、医療や介護での技術指導・研修教育などの分野でも、同社のシステムを使ってもらいたいとしている。また、工場内の作業効率を改善する「生産シミュレーター」の開発など、生産性向上のための新たな課題解決にも挑戦していく予定だ。
どの業種でも、人材不足と優秀な人材の確保は、重要な課題になっている。同社の「Eduシリーズ」が、より多くの企業の生産性向上の一役を担うことを期待したい。

取材日:2019年2月1日

 

企業情報

有限会社創造デザイン

現経営者は韓国出身で、日本の試作品メーカに勤務後、独立して現在の会社を起業しました。そのため、日韓の業界に精通しており、韓国の最先端のIT技術と日本のものづくりの細やかなノウハウを融合させて顧客の課題解決ビジネスを生み出しております。お客様のご意見・ご要望を取り入れながら製品開発を行っております。

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