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アメリカ宇宙航空規格の30,000回振動試験にクリアしたゆるみ防止「ロックワン」サンコー株式会社

2018.07.19

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新設だけでなく既設ネジにも、また、繰り返しの使用にも対応できる高寿命で、コストカットにも貢献

学ぶべきポイント

  • 企画力で共同研究をけん引。新製品を開発
  • 多くの振動実験などを行い、性能を数値化して周知するPR力
サンコー社員がデザインしたロックワンの登録商標

スマートフォンやデジタル家電などの小さな部品から、自動車や造船、ビルや橋梁といった巨大建造物まで、あらゆる物と物との締結にネジは欠かせない。しかし、ひとたびネジがゆるむと、被締結物の脱落や破損といった重大な事故や損失につながる可能性が高く、ゆるまないネジや締め方の開発が進んできた。
ネジがゆるむ原因は様々あるが、なかでも振動はネジの大敵である。しかし、工作機械や自動車、道路など、振動を除外できない使用環境が多い。古くは、ダブルナットと呼ばれるネジの重ね付けや、スプリングワッシャーなどの座金を用いる方法で対処していたが、最近では、ゆるみを防止するネジも増えてきた。

同社でも、ナットにスプリングが装着されていて、ボルト装着時には拡径方向と延伸方向に変形し、強固に凝縮することでゆるみを防止する「ハイパーロードナット」などを販売していた。だがユーザーから、さらにゆるみ止め効果の高いネジや、既存のネジを補強する目的で後付け可能な部品を望む声が多く、メーカーと共同で「ロックワン」を開発した。

ロックワン最大の特長は、振動への耐久性だ。NAS3350(National Aerospace Standard 米国宇宙航空規格)に準拠した衝撃型振動試験機による30,000回の振動試験をクリア。他社のゆるみ止めナットとも対照実験を行ったが、30,000回の振動に耐え脱落しなかったのはロックワンだけだ。

また、構造も際立っている。ロックワンは、どんなナットの上にも取り付けられるスプリングなのだ。そのスプリング全長にわたって、軸方向にも半径方向にも緊縮力が作用するため、強固な締結力を生む。

ロックワン ゆるみ防止の仕組み

そうした構造だからこそ、新設時のみならず、保守点検などの際に、既存のナットの上に装着し補強することが可能なのだ。取付けや取外しに特別な工具は不要で取付けは手で行うこともできる。ユーザーにとっては、操作性、使い勝手の面で優位性が高い。
加えて、塩水噴霧実験でも、ステンレス製でさびに強いことが証明されている。また、ボルトのめっき層が剥がれることもなく、様々な耐久試験でも経年劣化はほとんど見当たらない。さらに、一度はずしても、また繰り返し装着して使用することができる。なにより他社のゆるみ止めネジより安価で、そのうえ高寿命なので、コストパフォーマンスにも優れている。

ロックワンは業種業界を問わず採用されているが、特に、需要が増えているのは、高速道路関係だ。2013年2月に中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故があり、危険性の認識が広まってから、トンネル内の照明の取付け部を、ロックワンで補強する動きが進んでいる。
今後は、様々な工作機械の分野などにもいっそう販路を広げたい。また、長期間の使用に耐えうるロックワンの安全性が認められ、将来、設備更新時にリピートされるよう、息長く信頼性の構築に努めたいと考えている。

企業情報

サンコー株式会社

創業以来、お客様との直接取引をいただき「商社機能」を磨き、金属を中心とした切削・プレス・鍛造などの「メーカー機能」を併せ持つことでお客様のニーズに応えてきました。その中でも、メーカーとの共同開発商品である「ロックワン」は、ナットの緩み脱落の問題を解決する画期的な商品として、ご愛顧いただいております。

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