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軽さと強度を兼ね備えた発泡スチロール「エアインフォーム」コンフォートフォーム株式会社

2017.09.27

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従来の発泡スチロールと比べて曲げ強度約6倍・圧縮強度が約3倍に。表面材に特殊ラミネートフィルムを貼る事により、断面も強化。(JIS A 9521 ビーズ法ポリスチレンフォーム断熱材1号品との比較)

学ぶべきポイント

  • 発想の転換で製品の質を飛躍的に上げる
  • 強度、性能向上で分野を超えて製品の用途拡大

一般的な発泡スチロールは、原料を金型に入れて熱した後に冷却し、成形することで作成される。原料の60倍程度にも膨らむため、非常に軽い製品ができるが、その分強度や耐久性に限度がある。そのため、品質のバラつきや角欠けも起こりやすいため用途が限られていた。

そこで、コンフォートフォーム社の複合軽量断熱樹脂板<エアインフォーム>は、この問題を解決するために、発泡倍率を変えることで高密度(硬い)~中密度(柔らかい)まで密度を調整し、強度を高めることを可能にした。さらに、表面材に特殊ラミネートフィルムを貼る事により、断面強化も実現。従来の発泡スチロールと比べて曲げ強度約6倍・圧縮強度を約3倍に高めた。厚みも20㎜~30㎜と嵩がある。今までの発泡スチロールでは成し得なかった強度と、発泡特性による軽さの両方を併せ持つことに成功したのだ。

さらに発泡スチロールは射出製法(※1)を用いることは従来と同様だが、同社では発泡スチロール業界初となる押出成形技術(※2)と熱ラミネーター技術を活用。機械の強度を上げることや蒸気をうまくかけるために原料の入れ方を工夫するなど独自技術をもとに約3年の歳月をかけて開発。金型を使わずに原料を機械で押し出しながら少ないエネルギーで加熱と冷却を効率良く行う新たな製造法に成功した。

用途による個別ニーズには、特殊フィルムの素材変更によるカスタマイズで対応できるという。曲げ強度、圧縮強度が高くなったことで、今まで以上に製品を活用できる分野の裾野は広がる。

※1射出製法:材料を金型内に射出注入する方法
※2押出成形技術:材料を製品形状をもった金型から押出す技術

  • 発泡スチロールという特性上、加工がしやすく、軽いので建物や家財道具と組み合わせて、例えば震災時の仮設住宅や新発想の家具など作れるのではないだろうか。コストも低価格なので、普及するための好条件が揃う。今までは脇役だった素材でも、技術をさらに一歩進めることで主役に変わる可能性を生み出せるのだ。

企業情報

コンフォートフォーム株式会社

発泡スチロール素材の特長を活かして革新的なものづくりを積極的に行っている企業です。近年は国や都の助成金を活用し生産技術や開発に取り組んでおります。  新技術を用いた新商品「エアインフォーム」をご覧ください。

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