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頻発する大規模自然災害に負けない「強い屋根」を実現株式会社川上板金工業所

2020.02.25

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強度とデザイン性を兼ね備えた「クローザーZ」シリーズは、2015年度グッドデザイン賞を受賞

製品名=「クローザーZ」シリーズ

強度が従来工法を大幅に上回る屋根材で減災対策を

近年、大型で強力な台風や激しい突風などにより、建物の屋根が吹き飛ばされるケースが頻発している。そのような風害に耐え得る屋根材として、株式会社川上板金工業所が提供しているのが「クローザーZ」シリーズだ。

同シリーズの前身となる屋根材「Z500クローザールーフ」は、その高いデザイン性と音鳴り防止効果に加え、一般社団法人日本建築総合試験所による屋根強度試験で従来工法を2割程度上回る強度が証明された。2011年度と13年度のグッドデザイン賞も受賞した同屋根材の強さとデザイン性を継承しつつ、新たな機能を付け加えた「クローザーZ」シリーズ。幅広い用途に対応できるよう豊富なバリエーションも兼ね揃えており、こちらも15年度のグッドデザイン賞を受賞している。

豊富なバリエーションで多様な建物に対応

前身の「Z500クローザールーフ」から変わらない高強度を実現しているのは、通常の角ハゼタイトフレームの側面に独自のクローザー金具(写真②のa参照)を取りつけ、頂部吊子(同 b参照)と斜面2カ所の嵌合によって、上下からの風圧力に強い3点接合を図った「ハゼ式勘合型折板」(吊子使用タイプ)によるオリジナル構造だ。素材には軽量で耐震性に優れ、サビへの耐性も持つというガルバリウム鋼板を使用している。

頂部吊子と斜面2ヶ所のクローザー金具嵌合で3点接合し高強度を実現

基本ラインアップの3種類は、働き幅300mmで高い剛性を発揮する「クローザーZ300」、同420mmで耐火構造物にも対応する「クローザーZ420」、同550mmでコストパフォーマンスに優れる「クローザーZ550」など、それぞれ強みが異なる。この基本ラインナップの価値を用途に応じてさらに高めることも可能で、例えば「クローザーZ420 TYPE-S」は、屋根材の表面にさざなみ加工を施すことで、意匠効果と強度を高めると同時に板鳴り現象の低減を実現。また、曲率半径30mの「クローザーZ 300 TYPE-R」や曲率半径28mの「クローザーZ 420 TYPE-R」などもあり、直線だけでなく、R加工(コーナー加工)にも対応している。

カバー工法であらゆる縦葺き材の安全性を「再強化」

同シリーズは、あらゆる縦葺き材に対応できる「カバー工法」が可能で、特に老朽化した金属製屋根の「再強化」でも力を発揮する。同社では依頼を受けると屋根材の成型・加工から、施工するまでの流れを自社工場での一貫体制で対応。このほか現場用の成型機も所持しており、長尺の屋根材にも対応可能だ。

同社は、同シリーズを中小規模の建物向けに提供していく一方で、強度をさらに強化させた大規模建物向けの新たな屋根材「アドバンス」(17年度グッドデザイン賞受賞)を17年4月にリリース。より一層大規模化・深刻化する自然災害に対し、今後もさらなる強度を発揮する屋根材の研究開発を続けていきたい構えだ。

取材日:2019年12月18日

 

企業情報

株式会社川上板金工業所

1934年創業、68年設立の金属屋根材老舗メーカー。自社の特許技術を生かし、安心・安全な屋根の製造・販売・施工を展開している。デザイン性と機能性を両立した高強度屋根材「クローザーZ」シリーズなどのオリジナル製品で4度のグッドデザイン賞を受賞。より高品質の屋根の開発を目指している。

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