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暮らしの中のあらゆる「座る」シーンに、新しい健康習慣を有限会社小池経編染工所

2019.09.17

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空気の力を利用して正しい姿勢作りをサポートする「座・布団」

製品名:「座・布団」

着座時の疲労を軽減し、運動効果もプラス

超高齢社会に突入した日本では、QOL(Quality of Life=生活の質)の向上や健康寿命の延伸、介護・福祉分野などへの関心は高まるばかりだ。そんななか、ヘルスケア製品を展開する小池経編染工所が開発したのが、座位時間が長くなっても身体にかかる負担と疲労度を大きく減少させる「座・布団」。空気の力を利用して、尾てい骨にかかる圧力を限りなくゼロに近づけながら、座っているだけで「ながら運動」※1 の効果も期待できる要素を付加した。

座位時の疲労を軽減したい場合に幅広く利用できるが、特に長時間座った状態でいることが想定される車椅子利用者の座位褥瘡(じょくそう)※2 対策に最適だ。また、簡単に取り外して持ち運びができるので、例えば長時間デスクワークをする時や、学校などで長い講義を受講する時、長距離の運転をする時、旅行や観劇、スポーツ観戦の時など、利用者、利用シーンを選ばずさまざまな形で活用できる。

※1 日常のさまざまな動作を行いながら運動すること。
※2 体に加わった外力と骨によって、その間の組織が障害を受ける状態のこと

下から圧力を加えて「尾てい骨が浮いた」状態に

「座る」という行為は、背骨が「キレイなS字」を描く正しい姿勢に近いほど、体への負荷が軽くなると言われる。「座・布団」は、空気の力で下から圧力を与え、自身の体重や重力を押し返すことで、こうした姿勢作りをサポート。また、座位褥瘡の危険性が高い尾てい骨部分に対しては、クッション部分に設けられた複数の空気袋の並びや位置関係を調整することで、低反発でも高反発でもない「無反発状態」をつくり上げ、座面に触れないような状態を作り出している。

さらに、空気袋の間をつなぐ管を細くすることで、座りながら運動効果が得られるようにしているのもポイント。座り位置を変えた際などに空気が移動するスピードが遅くなり、その動きに体も対応することで、運動効果が得られるという仕組みだ。

なお、空気の量は利用者それぞれの好みに応じて調節可能。自分にフィットする座り心地に近づけることができる。

複数の研究・開発プロジェクトが進行中

「座・布団」の開発にあたっては、足利大学睡眠科学センターなどとも連携。すでに介護施設や学習塾、一般企業、一般家庭など、幅広い分野への納入実績があり、車椅子利用者からは「おしりの赤みが少なくなった」「座位褥瘡のリスクが減った分、ベッドに移って過ごす時間も減らせ、離床時間も長くできた」、一般利用者からは「ながら運動でインナーマッスルが鍛えられたおかげか、階段の上り下りが楽になったと感じる」などの声が寄せられているという。

今後はやはり介護領域での販売を強化していくとともに、一般分野は利用シーン別に販売会社を選定していく方針だ。また、災害時に起こりがちなエコノミー症候群予防について、自治医科大学との共同研究も進行中。災害介護分野に特化した新製品として、正座、胡座、長座位、立膝位など座り方を問わず利用できる「和座布団」の開発プロジェクトも計画している。
「座りながら健康になる」をより高いレベルで実現する、同社の挑戦はまだまだ続きそうだ。

取材日:2019年7月1日

 

企業情報

有限会社小池経編染工所

生地の染色や加工、またヘルスケア領域の事業を展開する。後者の領域では、「家時間をONにする」をテーマに、自社開発の製品を通じて、ストレスが少なくラクな毎日に導く「新しい健康習慣」を提案しており、主力製品は理想的な睡眠姿勢の実現をサポートする「首枕」と、「キレイなS字の姿勢」に貢献する「座・布団」。

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