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消灯時に完全に文字が消える特殊な印刷技術を開発フジマーク株式会社

2020.03.26

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消灯時(写真左)には何もない表示体に、照光時(写真右)のみ文字や図柄が浮かび上がる

製品名=「照光表示体」

消灯時に文字や図柄を完全に消す印刷技術

フジマーク株式会社が開発した「照光表示体」は、バックライト点灯時のみ印刷された文字や図柄が浮かび上がり、消灯時には完全に消えるという特徴をもつ製品だ。例えば「空車」と「満車」のどちらが点灯しているのか分かりづらいパーキングなど、伝えたい情報が伝わりづらい各種照光装置の課題解決が期待できる。

また、照光時にしか視認できないという特性はセキュリティ分野とも好相性で、すでにセキュリティ装置に実装した実績もある。さらに、何もない場所に突然文字や図柄が現れるというインパクト効果も大きく、広告・宣伝を目的とした活用も考えられるだろう。

照光時に浮かび上がる文字や図柄は自由に設定可能。既存の照光ユニットなどをそのまま活用できるため、これまでと同等のランニングコストで提案できることもポイントだ。

長年培ったスクリーン印刷の技術を追求して製品化

同製品の開発は、視認しづらい照光ユニットの改善を顧客より求められたことがきっかけ。同社が長年培ってきたスクリーン印刷の技術を駆使して課題解決できないかと、試行錯誤を繰り返しながら製品化を進めてきた。その後も技術の向上を追求し続けた結果、当初は表示体の表面色は黒一色だったが、今では白や木目調等を選ぶことも可能になった。

前出のセキュリティー装置のほか、地震や火災などの有事を知らせるエレベーター内インジケータなどにはすでに活用実績がある。今後は視力検査などをはじめとする各種医療用検査器具、知育玩具、高齢者向けリハビリ用器具などへの展開が考えられ、一部からはすでに引き合いもあるという。

ユニバーサルデザインにも対応

これからは文化・言語・国籍・年齢・性別などの違いはもちろん、障害の有無や個人の能力差などを問わずに誰もが平等に利用できる「ユニバーサルデザイン」が求められる時代。このグローバルスタンダードを求める上でも、ユーザーに照らし合わせて文字や図柄を演出することができる同製品に、寄せられている期待は小さくない。

ローコストで負担も少なく新たな価値の創造に結びつきそうな同製品。その取り入れ方を検討することが、自社製品の差別化・高付加価値化の近道になるかもしれない。

取材日:2020年2月12日

 

企業情報

フジマーク株式会社

各種銘板や粘着ラベル、ステッカー、照光式・発光式スクリーン、インクジェット印刷関連商品など、1984年の設立以来、一貫して印刷製品の製造を請け負う。主な取引先はエレベーターメーカーや電機メーカー、電力会社など。印刷技術の研究開発にも取り組み、照光表示体の技術は特許出願中。

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