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ライトをつけているだけで、室内の殺菌・除菌を実現株式会社堀内製作所

2020.03.12

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長寿命、省エネに優れた抗菌蛍光灯

製品名=抗菌ライト

トイレの臭いや風呂場のカビ、食中毒防止にも効果あり

室内や施設内の抗菌化において、これまでは紫外線を発する「殺菌灯」の照射や、薬剤の散布・拭き上げという方法があったが、これらの方法は人体への安全性に対する懸念や作業中・就業中に使えないという課題があった。株式会社堀内製作所の「抗菌ライト」は、照明器具として使うだけで、殺菌・除菌・消臭・脱臭・防カビなどを可能とした製品だ。

一般細菌への殺菌効果だけでなく、大腸菌・黄色ぶどう球菌などの食中毒系有害菌類、ノロウィルスやサルモネラ菌などにも効果があるほか、インフルエンザウィルスの不活化効果も確認されている。ユーザーからは「この照明をつけただけでトイレの嫌な臭いがなくなった」「風呂場の壁のカビが消えた」など喜びの声が寄せられている。

光源には、設計寿命5万時間を誇る「冷陰極管(CCFL)」を採用。光の質は、一般蛍光灯と同等でありながら消費電力量は約半分、白熱電球と比べた場合は約4分の1であるため、エコの観点からも有用な製品と言える。

抗菌効果の決め手は、銀イオンと光触媒作用

抗菌効果のメカニズムはこうだ。まず製品の表面に「Nano銀」と「酸化チタン化合物」を特許製法によりコーティング。そこに光源から発せられた「電気」と「光」が作用して、「Nano銀」は殺菌効果のある銀イオンになり、「酸化チタン化合物」は光触媒作用による抗菌作用が発生し、周囲の脱臭・防カビ効果を実現している。

銀イオンと光触媒を活用した製品はこれまでにもあったが、その多くがいずれかの抗菌作用にとどまり、またその使用用途においても量や時間などの制約を受けるといった課題があった。同社は、これらの課題をクリアするとともに、「長寿命」と「省エネ」という価値を付加させることを目指して研究をスタート。CCFLの調達では台湾メーカーと技術提携し、独自配合により細菌・雑菌・ウィルスなどを分解エリアに引き込む要素を加えた酸化チタン化合物に関しては、山梨県の産業支援機構の協力を得るなど、外部の力も借りながら製品化を進めた。

製品ラインアップを拡大し、幅広い分野での普及を目指す

当初は食中毒対策として、食品加工業・飲食店・施設厨房・給食センターなどへの導入から始まり、続いて感染症対策として幼稚園・保育園・学校施設や介護・福祉施設でも採用されるようになった。今後は、旅館やホテル、あるいは医療機関などへの展開も考えられるだろう。

製品ラインアップについては、従来の「電球形」「蛍光灯形」に加え、デザイン性を重視した薄型の「ダウンライト形」や灯具一体形の「バーライト形」も発売を予定。また、トラックコンテナ内の貨物品の臭い移りの防止・食品の衛生管理を目的とした「抗菌庫内灯」も商品化している。海外展開も視野に入れているという同社の製品により、世界が手軽に安全と明るさを手に入れる未来に期待したい。

取材日:2020年1月8日

 

企業情報

株式会社堀内製作所

1980年に山梨県で創業。電子機器・電気機器の表面実装からユニット・筺体組立までの一環生産に取り組み、高品質で安全性が高く経済性にも優れた商品を提供。抗菌ライトを扱う環境事業部では、LED照明や生ゴミ処理機、電動バイクなどの販売も行う。

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