BREAKTHROUGH新価値創造展2016

共創から、新しい価値創造を目指す

2016.11.17

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全国の中小企業が集結し、優れた製品・技術・サービスが一堂に会する展示会。ここから新たな価値が創造され、未来に向けたビジネスチャンスが生まれる。

ビジネスマッチングで新たな価値を創造する

10月31日~11月2日、東京ビッグサイトにて「新価値創造展2016」(第12回中小企業総合展 東京)が開催された。主催は独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)。中小企業が持つ優れた製品・技術・サービスが集結することで、共に新しい価値を創造するためのビジネスマッチングの場となる展示会である。今年は全国から582の企業・団体などが出展し、3日間の開催期間中にのべ30,042人が来場した。

初日(10月31日)には、東京理科大学大学院イノベーション研究科の田中芳夫教授が「ものこと双発で新価値創造」というテーマで基調講演を行った。田中教授は、世界中で注目が集まっているIoT(Internet of Things)の最新動向を語りながら、「日本企業は新技術で効率化とコストダウンを図るが、海外企業は新しい価値創造を目指す」と指摘し、IoTへの取り組みに関して、意識改革を促した。さらに世界市場でトップシェアを持つ企業が国内に多数あるという日本の特長をふまえ、「中小企業同士が連携することで、海外のグローバル企業に対抗できる」とアピールした。


東京理科大学大学院イノベーション研究科 教授
田中芳夫氏

ロボット関連技術に注目が集まる

会場では、今後の注目が予想されるテーマごとに「ものづくり」「ロボット技術」「新素材・新エネルギー」「健康・予防・医療・介護」「農林・水産事業の変革・食品製造の自動化」「環境・災害対応、社会・地域課題解決」の6つのゾーンに分かれ、各出展企業が自社技術をアピールした。

また、6つのゾーン毎に「特別展示」スペースが設けられ、話題の製品が展示されていた。ロボットゾーンでは第7回ロボット大賞を受賞した株式会社MUJINの「Pick Worker(ピックワーカー)」、ものづくりゾーンでは株式会社ワイティーエルの「自己修復塗装」、農林・水産事業の変革ゾーンでは株式会社三英の卓球台「infinity」、新素材・新エネルギーゾーンではセーレン株式会社の新素材「QUOLE®(クオーレ)」、健康・予防・医療・介護ゾーンでは株式会社アールディエスの「チェアスキー」「松葉杖」、環境・災害対応ゾーンでは株式会社ハイボットの災害・探査用ロボット「SORYU-4」などが、来場者の注目を集めていた。

この他、サブステージでは海外展開・海外の投資環境、情報セキュリティーなど15のセミナーを行った。

中小企業6社が「新価値創造賞」を受賞

最終日(11月2日)には、特に創造的な製品・サービス・取り組みを行っている出展企業に対し「新価値創造賞」が贈られた。受賞したのは、臼田総合研究所株式会社(世界最高17軸ウェアラブル型ロボットセンサー)、つくばテクノロジー株式会社(レーザー超音波可視化検査装置LUVI、小型X線検査装置TXR)、株式会社小松精機工作所(極薄SUSのプレス加工によるメタルマイクロポンプ[医療機器分野])の3社。さらに、株式会社アリーナ(世界最高レベルの高密度実装技術)、株式会社テクノス(ニューロ視覚センサー「スーパー5000K」)、関西電子株式会社(ナノファイバー量産製造装置)の3社に「特別賞」が贈られた。会場内のメインステージで行われた表彰式では、中小機構の渡部寿彦理事より受賞各社の代表者に賞状とトロフィー、副賞として展示会への出展権が手渡された。

表彰式後、受賞した各社の展示ブースには早速来場者が多数訪れることになり、担当者は受賞の喜びもつかのま、自社技術の説明に追われていた。

町工場から航空宇宙産業に進出、そして海外へ

最終日(11月2日)、メインステージで最後の講演を行ったのは、株式会社由紀精密の大坪正人氏(代表取締役社長)。同社は社員わずか30数名の規模ながら、人工衛星の筐体の製造や大手航空機メーカーとも取引があり、その精密加工技術で高い評価を得ている。大坪氏は「ものづくりで夢を叶える」というテーマで、切削加工の下請けを行っていた町工場が、航空宇宙産業分野に進出し、どのように実績を重ねていったかを語った。またフランスの展示会に出展し、海外市場を開拓していった経緯を説明しつつ、中小企業こそ積極的に海外に出ていくべきとアピールした。


株式会社由紀精密
代表取締役社長 大坪正人氏
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