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遺跡・文化財の調査から生まれた
手軽で安全な高所撮影システム「スマートビューシステム」株式会社CUBIC

2018.03.22

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最大10mの高所撮影が簡単に行える「スマートビューシステム」

学ぶべきポイント

  • 安全性を考慮した上でシンプルさを追求
  • 手持ちの機器を使える“手軽さ”という魅力

考古学向けの俯瞰撮影システムを応用した高所撮影システム

住宅の屋根、あるいはそこに設置された太陽光パネル、高架橋梁などの点検を行う際、安全に作業を行うためには高所作業車を用意したり、足場を組んだりする必要がある。高所作業は転落などの危険性と隣り合わせだ。

遺構用デジタル実測システムの開発・販売を行う株式会社CUBICが開発した「スマートビューシステム」は、そんな危険が伴う点検作業を安全に行えるシステムだ。
同システムは、カメラを取り付ける専用ポールにカメラとタブレット、チルトコントローラなどの付属品をセットにしたもので、発掘された遺構や遺物を高所から俯瞰で撮影し、3次元測定技術、画像処理技術を用いデジタル図面化する考古学向けのシステムが応用されている。
カーボングラスファイバー製の専用ポールを使い、手元のタブレットで画像を確認しながらリモート撮影するため、高所へ登ることなく安全に点検作業などが行える。

優れた携帯性と操作性を低コストで実現可能

同システムは、段差調整機能付き三脚スタンドが付属する最大10mまでの撮影が可能な「SVS-10MT」と、最大6mまでの撮影ができ、重量約5kgで手持ちの撮影可能な「SVS-6M」の2タイプがラインナップ。「SVS-10MT」は3階建ての屋根、高所に設置された太陽光パネルなどを地上から安全に撮影できる。

「SVS-6M」は手持ちの撮影かつ斜め撮影が可能なため、構造物の上部や隙間まで細かな点検・撮影にも向いている。撮影画像をタブレットで確認しつつ、チルト(カメラを上下に振る)およびパン(左右に振る)は手元のリモートコントローラーから直感的に行えるため誰でも簡単に操作できる。画像データはカメラ内のSDカード、またはタブレットに保存される。

同システムに付属するカメラは市販品を採用し、製品価格を安価に抑えながら光学30倍ズーム、2000万画素クラスの鮮明な画像が撮影可能となっている。また、同システムは38万円からと競合他社に比べ安価な価格設定であるため、すでにWi-Fiカメラやタブレットを所有していれば、それらを流用することで、さらにコストを抑えることもできる。

  • 高所点検作業は作業者に危険が伴う上に、構造物を痛める可能性も否定できない。同システムではそういったリスクを回避でき、建築メーカーをはじめ調査測量会社などからのニーズが高まっているという。また広域災害時の住宅評価、記録保存用途として公共機関や大学分野にも採用されている。
    赤外線カメラを利用したサーモグラフィ撮影が可能となれば、外観点検だけでなく外壁タイルの浮きなどの調査、高所に設置された配管のつまり、冷暖房空調設備(HVAC)上の問題など、目に見えない問題箇所の発見も期待できるだろう。

企業情報

株式会社CUBIC

遺跡発掘調査のために開発された専用ソフトウェア「遺構くんcubic」やレーザー測定機による「遺物測定サービス」をご提供しております。3次元測定技術、3次元画像処理技術、埋蔵文化財業務のデジタル化、3D化、考古学分野で培った技術、サービスで社会に貢献いたします。

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