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パソコン上から各種モータの駆動を実現する「USB接続型モーション制御ボード」株式会社ハイバーテック

2019.08.20

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パソコンのUSB端子に接続するだけで機械装置の位置制御が可能になる「USB接続型モーション制御ボード」の本体

製品名:「USB接続型モーション制御ボード」

簡単なセッティングで、使い勝手のよい機能を実現

「USB接続型モーション制御ボード」は、パソコンを介してサーボモータやステッピングモータといった産業用の位置決めモータを制御できるようにする機器だ。まずパソコンのUSB端子に同製品をケーブルで接続し、さらに同製品にモータを接続すれば、パソコンからモータを取り付けた機械装置の位置制御が可能になる。

簡単なセッティングにより、使い勝手のよい機能を実現したのが本製品の大きな特徴だ。 USB接続だけで使用できるため、薄型で端子の少ないノートパソコンでも利用可能。パソコン上のプログラムからモータ動作指令を行うライブラリ・ソフトや、配線確認・試運転用のプログラムも付属しており、入手後すぐにソフトをインストールし、試運転を始められる。

一つのボードで同時に最大4台のモータを方向、距離、速度を指定して作動でき、移動中に目的位置や速度の変更も可能。さらに複数のモータを同期しながら作動させる機能も実装している。外部機器との連携・同期も容易だ。

省力化に加え、データ収集・分析による生産性向上も

具体的な利用法としては、例えば今まで手動で行っていた加工・製造・検査工程を大きな手間をかけずに自動化したり、カメラと組み合わせて検査装置を自動化するといったことが考えられる。

Windowsで自社の装置や工程に固有の操作が行いやすいような独自の画面を作成し、その画面から装置を作動させられるので、自動化とあわせ、大幅な省力化が期待できるだろう。

PCベースであるため、制御のみならずデータ収集も容易。自動化した検査装置の結果を集積し、分析や統計評価を実施するといったことを一台のパソコンで行えるようになり、一貫した自動化と分析によって生産性向上を進められそうだ。実際、顧客からは「IoTへの対応も考えると理想的な環境をつくることができた」との評価も寄せられているという。

具体的な使用方法を実習を通して体験できる「PCベースモーション入門セミナー」の受付も随時行っているほか、実際にパソコンに接続して試用できる貸出機の用意もある。

半導体、液晶など各種製造・検査装置メーカーで多数導入

ハイバーテックは1983年の創業以来、PCベースの機械モーション制御を中心に事業を展開してきた。半導体の製造・検査装置などに向け、PCの拡張スロットに挿入して利用するモーション制御ボードを多数開発。そして2001年に、より汎用性の高いUSBタイプでの提供を実現すべく、この「USB接続型モーション制御ボード」の販売を開始した。

これまでの事業における蓄積を活かしながら各種要求機能を盛り込み、使いやすさを高めてきた結果が本製品。ソフトウェアの介在なしに高速な外部機器との同期などを行う機能を搭載しているのもポイントで、USBタイプの登場により実績ある製品がより気軽に利用できるようになった。

当初は、実験室・研究室で顕微鏡の下に設置されたXYテーブルを動かす、といったラボユースを想定していたが、その簡便さから、工場なども含めて予想を超える分野で導入が進み、半導体、液晶をはじめとする各種製造・検査装置を取り扱うメーカーへも多数納入。改良を重ねて現在に至っている。例えば医療・バイオ関連業界や食品業界、包装業界など、複数の位置決め動作機構を含む各種製造・組立・検査装置でも活用することができるだろう。

取材日:2019年6月25日

 

企業情報

株式会社ハイバーテック

モーション制御を中心に、パソコンベースで作動させる制御・計測用のハードウェアとソフトウェア製品の開発・製造・販売事業を展開。標準製品以外にも、ユーザニーズに即したカスタム仕様のハードウェア・ソフトウェアの受注製作も行っている。標準的な製品では自社の特徴ある装置が実現しにくい、あるいは内製ハードウェアを使用してきたが内製と保守から解放されたいといった課題に対するソリューションの提供が可能。

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