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高い消毒力で眼病を大幅に減少させる、
コンタクトレンズの可能性の追求。株式会社アイレ

2017.08.30

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学ぶべきポイント

  • 自社製品の次世代開発のための努力
  • 技術的困難への挑戦

光学レンズ製造を発祥として、現在は高品質なコンタクトレンズのメーカーとして知名度を高めている、株式会社アイレ。同社ではコンタクトレンズの製造販売からさらに先を見据えた製品開発・研究を進めている。

それが、眼病の大きな原因となるコンタクトレンズの汚れ対策だ。従来の消毒方法である化学消毒では目への負担を考え、強力な消毒剤が使用できないという課題がある。また、コンタクトレンズを洗浄する手順も煩雑なため十分な洗浄ができず、眼病になる人が後を絶たない。

この課題を解決すべく同社が開発しているのが、光触媒作用を利用した抗菌殺菌性レンズと紫外線照射器。まずレンズの抗菌殺菌性を高めるために酸化チタンの光触媒を利用。生理食塩水で満たされた専門レンズケースにこのソフトコンタクトレンズを入れて、付属の紫外線照射器で紫外線照射を行えば、強い抗菌殺菌性が発揮され簡単に従来よりも高い洗浄力でソフトコンタクトレンズを洗浄できる。

技術ハードルを越える日を目指して

実はこの製品、厚生労働省の認可を得ていないため、まだ製品化に至っていない。人体に触れたり入れたりするものは国の審査が厳しいからだ。また、実現を目指している技術力のハードルも高い。抗菌殺菌性の高いレンズ自体を作ることや、安価な紫外線A波で高い消毒効果を実現することが難しいため、研究に5年もの歳月を費やしているそうだ。

しかしその過程で培った技術を持つ企業は少なく、製品化されれば高い優位性を実現できる。消毒液が不要なので、手入れも簡単。レンズの交換期限まで繰り返し使用できるため、コストパフォーマンスも高い。製品化された暁には、この技術を解放し、紫外線照射器の拡販も目指すという。

  • 幼い頃からスマホやPCが身近にあるため、現代の子どもたちは視力に問題を抱えているケースが多い。誰もが安心してソフトコンタクトレンズを使える世の中を実現する。そんな同社のビジョンにはまだ多くの助力が必要だと感じる。光学系メーカーとの連携を考えられる業種は数多くあるだろう。

企業情報

株式会社アイレ

当社は、50年以上に渡り、コンタクトレンズの開発・製造・販売を行っています。主にソフトコンタクトレンズを取り扱っており、カラーレンズや乱視用、遠近両用といった特殊レンズの開発・販売も行っています。また、長年培ってきた技術や経験を基に、これまでの市場にはない独創的な付加価値を付けた製品の開発を行っています。

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