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複雑形状へのめっきや非金属材料へのめっきなど「各種機能めっきの提案」を展開信光工業株式会社

2018.03.20

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複雑形状や非金属材料へのめっきも対応。手動ラインで「各種機能めっきの提案」が可能に

学ぶべきポイント

  • 100年の歴史で培われたノウハウと技術力
  • 新たな技術・素材の開発に目を向け続ける向上心

1918年創業、2018年に100周年を迎えた信光工業株式会社。同社ではこれまでの歴史の中で培ってきた、材料の表面に金属の皮膜をのせる“めっき”の技術を活かし、半導体製造装置分野や自動車分野など各クライアントのニーズに合わせた「各種機能めっきの提案」を行っている。

同社が手がける表面処理は、半導体デバイスに活用されるリードフレームなどへの部分めっきや微細品へのめっきなど多岐に及ぶ。他社では敬遠されるような複雑形状へのめっきや、ガラスやセラミックなどの非金属材料へのめっきを行えることも強みで、同社常務取締役の荒井和章氏は「工場のラインが手動ラインなので、形状に捉われないめっきができる」と自信をみせる。めっきの皮膜はニッケル、金、銀、銅、パラジウムなどの多くの種類をそろえており、クライアントのニーズに合わせて耐熱性、耐食性、導電性、半田濡れ性、耐摩耗性、反射性、撥水性などメリットを考えためっきが提案できるのが特徴だ。また、光の反射が必要な部分と吸収が必要な部分に異なるめっきを施すなど、ひとつの製品にふたつの機能を付与することも可能だという。

ただ、めっきは生産過程において最も“川下”な工程であるため、ほかの工程に比べて、クライアントからのクレームが比較的集中しやすいという苦労もある。こうした傾向を鑑み、また、めっきを施したにも関わらず効果が薄いなどのトラブルにも対応できるように、同社では数年前に解析設備を導入。電子顕微鏡とCCDカメラなどの機器をそろえ、めっき処理後の材料の表面や断面を観察して不具合を発見できる環境を整えている。荒井氏はこれらフォロー体制について、業界内でも「我々が特に抜きん出ている部分」と捉えており、他では難しい細かい対応に応え、差別化を図る戦略を打ち出している。

現在、同社では半導体の製造装置メーカーや自動車部品メーカー、光学メーカーなどのクライアントへサービスを提供している。今後は展示会などを通してサービスを広くアピールするとともに、より多様化する難易度の高い案件に柔軟に対応できるよう、トライ&エラーを繰り返して技術を蓄積していく努力を続けていく。さらに、事業に応用できる新しい素材の開発・研究にも意欲を示しており、化学分野における研究も続けていく考えだ。

  • 2018年に100周年を迎え、長い歴史を持つ同社。しかし、培ってきた技術ばかりに頼ることなく、新たなものを得ようとする“攻め”の展開にも意欲的。荒井氏も「今後も積極的にさまざまな開発にトライしていく」と力強く語る。電子機器や文具まで生活の中に幅広く入り込んでいるめっきの技術が今後、どのような進化を遂げるのか、同社の取り組みに注目したい。

企業情報

信光工業株式会社

創業 1918年(大正7年) 古くからある技術を絶えまなく進化させ、現代に必要な新しいめっき技術をお客さまのご要望に合わせご提供しています。

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