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誰でも簡単操作で安定的に、正確に、迅速に測れる寸法計測機「瞬測」アイ・ディック株式会社

2019.12.17

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同時に2箇所の寸法を計測することが可能で、データはPCで管理できる

製品名=寸法計測機「瞬測」

人の手よりも3倍速く安定的で正確な計測を実現

「瞬測」は、誰でも簡単かつ正確に製造素材の外形寸法を測れる計測器だ。スイッチのボタンを押すだけで、計測シリンダーが動いて寸法を測り、接続したPC上にデジタル表示する、いわば電動ノギス。その名の通り、人の手に比べて3倍の速さで計測できる。しかも人の手では、それぞれの技量や力加減により結果に差が出ることも否めないが、同製品は一定の空気圧=力加減でシリンダーが動くことに加え、デジタルなので安定的で1/100mm単位の正確な計測結果が得られる。

また、この計測シリンダーは90度の位置に2本配置されてあり、2カ所を同時に計測することも可能。本体を持ち替えて測る手間もかからない。

さらに、シリンダーを動かす空気圧は低く設定されており、万が一、指を挟んでもケガの危険性は限りなく少なく、安全性にも考慮した製品となっている。

社内課題を解決させる目的で開発

同製品は、アイ・ディック株式会社の社内ニーズによって生み出された。同社の鋼材プレート加工部門では、1/100mm単位の厚み・幅・長さで注文を受ける。仕上がりの寸法公差※も顧客の自由設定によるため、製品の最終検査における寸法確認はきわめて重要。かつてはこの確認作業をノギスやマイクロメーターを用いて行っていたが、多い日には3000枚の厚み・幅・長さという計9000点もの検査が必要だった。しかもこの業務には技術も要するため従事できるスタッフの数も限られ、担当者たちの大きな負担になっていたという。

そのような課題の解決を目的として誕生した同製品。誰でも業務を担当できるようになったこともあり、スタッフの負担が大幅に軽減されたのはもちろん、素材1点にかかる測定時間も半分以下に縮小したという。

さらに、同製品が発揮する利便性は、計測結果の記録の保存やアウトプットにもある。パソコンと接続でき、結果の履歴をデジタルデータで保存。連動アプリケーションやラベルプリンターを導入すれば、結果を時系列で表計算ファイルに記録したり、ラベルにプリントしたりすることも可能だ。
※仕上がった部品を合格品として許容できる寸法の幅

どんな形状のモノにも対応し、生産ラインへの組み込みも可能

同製品の守備範囲は、開発のきっかけとなった鋼材のほか、木材、非鉄金属、プラスチックなどの六面体や機械部品にも及ぶ。今後は、貴金属製品や医薬品の検査などへの展開も視野に入れている。

現状は注文生産となっており、顧客の要望に沿ってどんな形状のものでも計測できるように製作。また、生産ラインへの組み込みにも対応可能だ。納期は約1カ月。

人口減という社会問題に対応しながら、“日本ブランド”に求められる高品質を維持していくには、生産現場での効率化や省力化は不可欠。「瞬測」は、そんな時代に限りなく大きいメリットをもたらす可能性がある。

取材日:2019年7月23日

 

企業情報

アイ・ディック株式会社

1968年に創業し、70年には吉崎鉄工所株式会社と法人化。90年、鋼材プレート加工の関連会社として日本サーブ株式会社を設立。91年、本社をアイ・ディック株式会社に社名変更。多種多様なマシニングセンター、フライス盤、平面研削盤ほか工作機械を備え、部品加工を事業の柱とする。2003年、人の作業負担を減らしつつ、高いクオリティを生む省力化機械づくりもスタート。「瞬測」に加え、簡単操作のアルミ型材端面加工機や真空絶縁材注入器なども実現。

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