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その地域に合った“ほどよい”空間を保つ
「GEOパワーシステム」株式会社ジオパワーシステム

2018.03.08

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地中5mにパイプを埋め込み、室内温度の安定化に優れた換気システム「GEOパワーシステム」

学ぶべきポイント

  • 実現しようと思い続けたからこそ、その答えにたどり着ける
  • 縛りのない提携方法で技術を展開

エアコンを利用すれば室内の温度調整は可能だが、人によって体感温度が異なることもあり、「暑すぎる」「寒すぎる」といった問題がつきもの。また、エアコンを始めとするこれらの機器は、電力を大きく消費するため、電力コストも悩みの種だろう。株式会社ジオパワーシステムは、地中熱を利用した多機能型換気システム「GEOパワーシステム」を用いて、これらの問題解消に取り組んでいる。

夏はちょっと涼しく、冬はちょっと暖かい

“夏の暑さを冬に、冬の寒さを夏に持ってこれたらちょうどいい”。同社会長である橋本東光氏が幼少期からそう思い描いていた。同社の所在地である山口県美祢市にある鍾乳洞「秋芳洞」は、夏涼しく冬は暖かい。このことにヒントを得て、同氏がずっと思い描き続けてきたことを実現するために、山口大学と自然エネルギーを活用する共同開発を行った。
自然の力を利用するシステムを開発していく中で目をつけたのが「地中熱」だ。地中の温度は洞窟と同様に夏涼しく、冬は暖かい。地中熱はその地域の平均温度とほぼ同じで、その地中熱エネルギーを室内の換気に利用すると、その土地(地域)で健康的かつ快適に過ごす最適な温度が保てる。

地中熱エネルギーを利用する恩恵は学力向上効果に期待

同システムは一般住宅に限らず、施設や工場など約1900件の国内導入実績に加え、海外では賃貸住宅や農業用ビニールハウスでも採用されている。
地中にパイプを埋設し、地中熱エネルギーで室内の空気を循環換気することで過ごしやすい空間を作り出す同システムは、他の自然エネルギーと違い、天候に左右されないだけでなく景観を重要視する建築物にも設置が可能だ。さらに、エアコン等を使用せずに済むため、電気代やそれにともなうCO2排出量の削減にも、大きな効果を発揮する。
教育現場においてCO2濃度は学力に影響するという懸念から、学力向上を目的にして2016年、熊本県玉名郡長洲町の小中学校全校に同システムが導入された。学力がどれほど向上するかについては長期的に見ていく必要があるものの、副次的な効果として小学生の診療件数が1年で100件減となった。健康面ではすでに、良い方向へ寄与していると考えられている。
「地域のことはそこで暮らす人こそ最もよく知っている、いろいろな形で同システムを導入しやすいように」という考えから、同社との技術提携を交わすことで、同システムが利用できるボランタリーチェーングループであるGEOパワーシステム会の普及に尽力している最中だ。

  • 誰かが快適に過ごす裏で、他の誰かが我慢を強いられることも少なくない。誰にとってもほどよく快適な空間をつくる重要性を強く感じる。
    室内温度をエアコンでの調整ではなく、その土地の平均気温で一定に保つことで身体に負担なく過ごすことを可能にする同システムは、特に小さな子どもや高齢者の健康的な生活を送るための大きな助けとなりそうだ。

企業情報

株式会社ジオパワーシステム

私たちは自然を生かし、自然を受け入れ、自然に感謝できるような生活を提案し、喜びや感謝を創造することで社会貢献をする“世の中になくてはならない会社”を目指します。

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