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細胞培養の安定した観察環境を提供「OXYCO2」泰榮エンジニアリング株式会社

2017.10.11

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液体CO2ボンベを用いた5%CO2雰囲気生成はもちろん、窒素ボンベがなくても受精卵培養に必要な低酸素雰囲気を生成できる、細胞培養雰囲気発生装置「OXYCO2」。

学ぶべきポイント

  • 環境を整え、科学研究の底上げに貢献
  • 現場の声を形にする企業姿勢

一般的に受精卵培養を行う培養雰囲気供給には、窒素に5%O2と5%CO2を加えた混合ガスボンベや、ボンベの100%窒素に空気とCO2を混合する装置を用いる。そのため、都度数万円程度の混合ガスボンベを購入する必要があり、高額なコストがかかる。

また、従来の雰囲気発生装置で細胞培養の様子を観察するには、インキュベータと呼ばれる箱型の装置から培養物を取り出して顕微鏡で観察する必要があり、装置内で培養過程を見ることが難しかった。

この問題を解決するために泰榮エンジニアリング社が開発したのが「OXYCO2(オクシコツー)」だ。本製品はコンプレッサと中空糸フィルタを用いることで電源のみで低酸素雰囲気を生成し、CO2を加える事で、受精卵培養雰囲気の生成供給を行う。窒素ボンベも不要なため、培養コストの大幅カットも実現可能。これまで見ることができなかった一連の細胞培養過程を観察し続けることもできるため、同社の製品を導入する大学や研究機関も多い。

培養物を装置から取り出すことなく、一連の細胞培養過程を観察し続けることが可能な細胞培養雰囲気発生装置「OXYCO2」+温度制御装置「Onpu-4」。
  • 同社は他にも、「より安定した培養・観察環境を実現したい」という顧客の要望に応え、温度制御装置、CO2安定機能、5%O2安定機能など、新機能追加した製品を次々と開発している。安定した観察環境が普及すれば、新発見の実用化も加速するだろう。さらに、異なる視点と技術をもった企業と手を組むことによって、その開発領域も広がっていくことが期待できる。

企業情報

泰榮エンジニアリング株式会社

茨城県にある大手プラントメーカーを主要顧客とする、火力/原子力発電プラント、産業機械、小型電源装置等のエンジニアリング会社です。産総研や医薬基盤研のご協力を得て、自社製品の開発に注力しています。

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