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光があれば室内でも、消臭・抗菌・親水・防汚などの効果を発揮。世界でも希少な光触媒「アヴァンコート」株式会社アヴァンティ

2019.01.08

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自動車の外装に防汚対策として施工

学ぶべきポイント

  • 他社から事業を引き継ぎ、製品の開発技術を継承
  • 「アヴァンコート」の開発技術をもとに新製品の開発を促進

株式会社アヴァンティ(大阪府大阪市)は鉄道車両部品を中心に、樹脂成形品・金属加工品・軽量ダクト・断熱材吸音材・スポンジ・ゴム・補修提案など多岐にわたる製品の製造開発を行っている。そして2017年より他社から事業を引き継ぐ形で、光触媒・消臭剤・帯電防止剤・防カビ剤・防錆剤・除錆剤などの製造開発事業に参入。これら製品群の製造開発が新たな事業に加わり、開発メーカーとして、新しい形の複合提案を目指している。

同社の新規事業の中で、今もっとも力を注いでいるのが「アヴァンコート」だ。アパタイト被覆酸化チタンと水酸化チタンを混合し、室内の可視光線で反応する世界でも希少な光触媒コーティング剤である。この「アヴァンコート」の新規性は、蛍光灯やLEDなど何らかの光があれば室内でも消臭・抗菌・親水・防汚などの様々な効果を発揮できる点にある。従来では紫外線などの強い太陽光でなければ効果を発揮できないことに対し、このメリットは製品を汎用化するうえでも重要なポイントだ。また、効果を発揮する期間は、およそ一年程となっている。

アヴァンコートのメカニズム

「アヴァンコート」は、噴霧機械を用いて液体を霧状にして噴霧施工する。噴霧できる建物や空間であればどこでも使用が可能なため、実に様々な建物や空間おいて多岐にわたる用途で使用されている。
施工事例としても、以下のようにバラエティに富んでいる。
●鉄道の車両内(抗菌・消臭)
●住宅(シックハウス・アレルギー対策)
●病院(感染対策・抗菌・抗ウイルス)
●学校・幼稚園・保育園(インフルエンザ対策・抗菌)
●トイレ(アンモニア臭対策・抗菌)
●自動車外装・内装噴霧施工
●室内噴霧施工(インフルエンザ対策・抗菌・消臭) など

建物外装に防汚対策として施工
自動車車内噴霧施工の様子
室内噴霧施工の様子

現在、業界としては鉄道・建築・自動車業界の三つがメインである。そして、新たな製品開発もはじまっている。「アヴァンコート」の技術を活かし、開発を進めているのが「アヴァンクリーンコート」だ。
開発のきっかけは、自動車に使用する樹脂製品(バイザー)の防汚効果を強化できないかという依頼があったことにはじまる。開発する中で、防汚と共に親水機能も高めながら、新しい機能としてより強固な密着性を追求したのが「アヴァンクリーンコート」だ。既存製品である「アヴァンコート」のように噴霧するのではなく、塗布することで樹脂や金属等に対応する。微粒子・有機物を分解し、汚れを溜めず水と共に汚れが落ちる雨水清掃メカニズムとなっており、屋外の壁などに施工することで効果が存分に発揮されるようだ。

同社営業部の岸井 一幸氏は「現在は、鉄道・建築・自動車業界のお客様が中心ですが、他分野のお客様から『こんな用途で使いたい』といったご提案があれば、そのニーズにお応えします。『アヴァンコート』や『アヴァンクリーンコート』がいろいろな業界、様々な用途への活用が広まっていければ」と語る。

また「もっともっと世の中に『アヴァンコート』や『アヴァンクリーンコート』の良さを知っていただきたい。そのためには今後はどのように広報していくかが大事です」と、これからの展開を探っている。新価値創造展をはじめ、様々な展示会に出展することで製品PRの場を徐々に、ではあるが増やしているという。
同社の今後の課題は、「アヴァンコート」や「アヴァンクリーンコート」をどのように世の中に広告し普及させていけるか、それによって、両製品がさらなる進化を遂げるかもしれない。

取材日:2018年11月14日

 

企業情報

株式会社アヴァンティ

鉄道車両部品で培った樹脂成形品・金属加工品・軽量ダクト・断熱材吸音材・スポンジ・ゴム・補修提案など多岐にわたる製品の開発製造やアッセンブリを行い、新たに昨年より主として水系の光触媒・消臭剤・帯電防止剤・防カビ剤・防錆剤・除錆剤などの事業を引継ぎ開発メーカーとして、新たな形の複合提案を目指している。

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