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採血不要で簡単計測。非侵襲型の「体内糖バランス計」桐生電子開発合同会社

2017.08.15

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学ぶべきポイント

  • 自社の基幹技術と社会ニーズのマッチング
  • 未開拓分野へのチャレンジによるブランディング

光センシング技術による体内糖バランス計。体に負担のない非侵襲型計測器で、機器の他に消耗品を必要としない。

桐生電子開発は無線技術を生かし、光センシングを始め、センサー技術の開発・製品化を積極的に行い、農業分野などでも製品を世に送り出している。その基本技術をベースにより一般にも分かりやすく、社会ニーズに即した製品の開発に着手している。それがこの「体内糖バランス計」だ。

予備軍も含め2000万人超が悩まされ、国民病と言われる『糖尿病』。血糖値を把握することは、健康維持に欠かせない。しかし既存の血糖値管理は採血など利用者に負担を強いるものが多い。同社が開発した光センシング技術による体内糖バランス計は、この課題を解決し日々の血糖値管理を容易にした。

注目すべき点は、「採血不要」な点。クリップ状の製品を指や耳たぶに挟むだけで、搭載された光センサーが血糖値の変化量を計測する。体に負担のない非侵襲型計測器である点に加え、機器の他に消耗品を必要としないことも使用者にとってメリットになる。

思いついたときに気軽に血糖値を計測できることは、健康管理において大きなメリットになる。食後に血糖値が急上昇する“血糖値スパイク”が問題視されているが、体内糖バランス計であれば、食事の前後、好きなときに血糖値の時間的変化を測定できる。正確な数値データを算出する「血糖値計測器」ではなく、あくまでも「体内糖バランス計」としたのも、数値に神経を尖らせるのではなく、変化の大きさに目を向けた方が、健康管理に適しているという考えからだ。

光センシング技術による体内糖バランス計は、現在特許出願準備中。2019年度の製品化を目指す。

  • 「体内糖バランス計」の製品として提供する測定部は、
    非接触、非侵襲型の万能センサーとしてさまざまな分野に応用可能。
  • 例えば、野菜や果物の生育状況による変化を計測し、
    栄養価や糖度の高い食物を栽培する技術などが想定されている。
  • これ以外にも、同社の無線技術やセンサー技術は、社会インフラ分野で大きなニーズがあると考えられる。

企業情報

桐生電子開発合同会社

当社では、現在、「光センシング」技術開発を行っています。この技術の応用製品として非侵襲で体内糖値の変化量を検出する「体内糖バランス計」、植物の光合成状態の変位を観測する「光アグリセンサー」の開発を急いでいます。また、この技術を使った非破壊で変位量を計測する新たな応用も検討しています。

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