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強い粘着力と使いやすさを両立した耐震マットプロセブン株式会社

2020.01.09

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プロセブン耐震マットは、企業のBCP対策の一環としても有効

製品名=「プロセブン耐震マット」

地震対策に欠かせない家具の転倒防止を手軽に実現

大型地震で恐ろしいのは、建築物の破壊や倒壊。屋内の場合は、住宅かオフィスかを問わず、家具などの下敷きとなって身動きできなくなる圧死が大きな問題となっている。

その対策として、「瞬間的な激震に対する強い粘着力」と「剥がしやすさ」という相反する性質を持ち合わせたプロセブン耐震マットがおすすめだ。家具や電化製品の底面にこのマットを貼るだけで、柔軟性と粘着力を発揮して転倒防止対策を行うことができる。

同製品は、前後左右、上下のあらゆる振動に追随して揺れの影響を抑制する。しかも取り付けは容易な上、ゆっくりはがせば簡単に取り外すことができ、設置面に貼り付けた跡も残らずくり返しの利用が可能。一般的にイメージされる「強力な固定」とはまったく異なる発想から、超粘着性と超弾力性を併せ持つウレタンエラストマー※1を主成分とするゲル※2を新開発し、両立の難しい「粘着力」と「簡単な取り外し」を実現した。
※1エラストマー(elastomer)とは、英語の「elastic(弾力性のある)」「polymer(重合体)」をかけ合わせた造語で、弾力性に優れた高分子素材の総称。
※2コロイド(液体中に固体または液体が分散した状態)溶液が流動性を失い、弾性と固さの二面性を備えながらゼリー状に固化したもの。

さまざまな公的機関の基準をクリア

開発の原動力となったのは、「一人でも多くの人を救いたい」との思いだ。開発・販売元のプロセブン株式会社創業者会長・小玉誠三氏は、阪神・淡路大震災の脅威を目の当たりにして「命を守れる、まだ世の中にない製品」の開発に向けて同社を起業。私財を注いで完成にこぎ着けた。

本製品は粘着力試験、反発弾性試験、難燃性試験、カビ抵抗性試験、圧縮延伸試験など多くの項目において公的機関の試験・認定を受けており、全省庁入札資格(90573)製品として認定されている。例えば、耐震性については「1000ガル(震度7クラス)の耐震試験をクリア。火災に対する難燃性は、厳しい基準を設けている米国の「UL94 V-2HB規格」に適合した。100mm×100mmの1枚あたりの粘着性に関しては、垂直方向3500N、水平方向1550Nの粘着力をそれぞれ計測。さらに環境面への配慮もなされており、オフガス(VOC)分析試験でも、健康被害の原因となる揮発性有害物質は発生しないことが証明された。

進む生産現場での導入。活用の幅は拡大中

この製品はもともと一般家庭の住居内での使用を考えて開発されたものだが、BCP(Business Continuity Plan/事業継続計画)対策の観点から、企業、とりわけ生産現場での導入が増加しているという。専用のプロセブン耐震金具を使ったアンカーレス耐震工法※では、床や天井に穴を開ける必要はなく、粉塵や振動も生じない。ホコリや揮発性有害物質が発生しないという特性により、半導体生産現場のクリーンルームなどで採用される事例も増えており、高額な精密機器を保有する研究機関や、災害時にも機能の維持が求められる医療機関などでも活躍が期待される。

同社ではこの耐震マットのシリーズ製品として、植物由来原料を使用して環境負荷を減らしながら、耐荷重を大幅に向上(同社従来品比1.4倍)させた「プロセブンバイオマスマット」も展開。さらに「社会に安全と安心を提供する」との観点から、より高度な衝撃の緩和、振動の吸収などを目指した新素材の開発も進めており、今後の動向が注目される。
※アンカーボルトを用いないため工具が不要な耐震化工法

取材日:2019年7月23日

 

企業情報

プロセブン株式会社

大阪市に拠点を置く耐震マット専業メーカー。2017年4月、長崎県大村市に研究開発、製造、物流をワンストップで行う「大村テクノロジーセンター」を開設。翌18年に本格稼働し、ウレタン成形品に関する試作品開発、小ロット生産、OEM※生産が可能となった。
※Original Equipment Manufacturingの略で、他社ブランドの製品を製造することや、その製造メーカーのことを指す

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