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片手で持ち運びができる重量約12kgの超軽量を実現。世界でも最小クラスの電動携帯イス「電動パセッヂ」ドリーム・トラスト株式会社

2018.12.20

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組み立て時のサイズは、長さ84cm×高さ83~87cm×幅43cm

学ぶべきポイント

  • 東日本大震災をきっかけにユーザーのニーズを捉え、開発後も改良を続ける
  • アクティブシニア層のクオリティ・オブ・ライフの向上に貢献

地域医療の重要性が高まる背景の中、医療機関、老人ホーム等を中心とした在宅医療事業やAED等の医療機器販売事業をメインに展開しているドリーム・トラスト株式会社(宮城県仙台市)。同社はお客様の「ありがとう」の言葉を喜びに、心豊かな暮らしの創造と安心と信頼の供給で地域医療の担い手として広く社会に貢献している。そして同社は、ビジネスが新たに発展するための多くのヒントは「お客様との対話」の中にあると捉えている。それは「お客様との対話」と「新しい技術」の融合が、企業としての新価値の創造につながると考えているからだ。
この「お客様との対話」をもとに同社が開発したのが、電動携帯イス「電動パセッヂ」だ。

開発のきっかけを、同社の経営企画部部長の庄司 栄治郎氏に伺った。
「東日本大震災の発生時に、同社代表取締役の岩渕が高齢者の方々を避難所へ運んだり、在宅酸素を供給するために患者さまのお宅に伺ったりしました。その時に『移送用の携帯イスがあれば便利だね』という声があり、岩渕自身もそう強く感じたことから開発がスタートしました。製品化にあたり心掛けたことは、軽量かつコンパクトに折りたためることです」

こうして生まれたのが「電動パセッヂ」の前身となる、移動用携帯イス「パセッヂ」。
軽量かつコンパクトであり、簡単な操作で組み立てることができる。“アクティブシニア層”と呼ばれる新たな市場のニーズに応える形となった。

「電動パセッヂ」の前身となる、移動用携帯イス「パセッヂ」。折りたたみ時は、厚さ31cm×高さ62cm×幅43cmとなる

東日本大震災を機に開発・製品化に至った「パセッヂ」から7年、新たにユーザーの要望を取り入れて開発されたのが「電動パセッヂ」だ。

世界でも最小クラスの電動折りたたみイスである「電動パセッヂ」の特長は、以下の通りだ。
●バッテリー、モーター等を加えた上で約12kgの超軽量で電動化を実現
●コントローラーにて前後左右自在に動き回り、スピードは5段階に調節可能
●幅43cmのコンパクトさで車イス対応でない狭い廊下での走行、Uターンも可能
●片手で持ち運びができ、車両などへの積載も楽に行える
●平坦な屋内での移動は片手の操作で簡単に行える
(※屋外やスロープ等の傾斜のあるところについては、介助者のサポートが必要)
●自宅などでのちょっとした移動の際も自分で動けるため、ストレスが減少

全幅43cmで小回りが利くため、せまい廊下でも楽にUターンできる

「電動パセッヂ」は「パセッヂ」の特長である軽量かつコンパクトという機能性を保ちながら、乗る方と介助する方の負担がさらに減ることを実現している。
更に、同社は拡大するユーザーのニーズに応えるため、傾斜への対応を検討中だという。これが実現すれば、介助者のサポート無しでも屋外での使用範囲が格段に広がる。この点をクリアできれば、アクティブシニア層は「電動パセッヂ」を使って、旅行や行楽などで様々なエリアにストレスを感じることなく出掛けることができるだろう。

同社はこの「電動パセッヂ」がもっと広く世の中に浸透できればと考えているが、懸念事項となっているのが販売網の拡充だ。現在は同社による直販のみとなっているため、広告宣伝などにも限界がある。販売店と組むことで「パセッヂ」や「電動パセッヂ」の認知度を高め、積極的に販売を進めていきたいとしている。
「電動パセッヂ」が普及することで、アクティブシニア層の使用者が増え、幅広い世代がより生き生きと自由な生活を送れる。そんな社会の実現を目指す同社の取組みに、期待が寄せられている。

取材日:2018年11月14日

 

企業情報

ドリーム・トラスト株式会社

地域医療の重要性が高まるなか、医療機関、老人ホーム等を中心とした在宅医療事業、AED等の医療機器販売事業を展開しています。これからも皆様の『ありがとう』の言葉を喜びに、心豊かな暮らしの創造と安心・信頼の供給で地域医療の担い手として社会に貢献して参ります。

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