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専門家による複雑なプログラミングなしでAIによる画像検査が導入できる株式会社トラスト・テクノロジー

2020.12.08

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AIを用いた画像検査システムを誰でも簡単に操作できるようになる

製品名=産業用画像検査システム「AIインスペクター」

誰でも簡単に画像検査システムの構築が可能

工場の生産ラインなどにおける外観・異物検査に、AIによる画像検査システムを用いれば、人による目視検査に比べて大幅な業務効率化・精度の向上が期待できる。ただ従来のシステムは、専門家による複雑なプログラミングや業務フォローが必要になることが多く、コストも高額となり、中小企業が導入する上でのハードルは決して低くなかった。

株式会社トラスト・テクノロジーが開発した「AIインスペクター」は、専門家・プログラミング不要で利用できる産業用画像検査システムだ。アプリケーションと画像処理用のGPU※ボードが搭載されたPCがセットとなっており、1台購入すればすぐに生産ライン等に接続することが可能。画面上で数ステップのマウス操作を行うだけで、誰でも簡単に画像検査システムを構築できる。

1秒間に約60枚の画像判定が可能で、目視検査の課題だった人的ミスや判定精度のばらつきもない。画像処理の流れは独自のアイコン形式のビューでリアルタイムに確認できる。また、AI(ディープラーニング)を使わない従来型の画像処理も行えるほか、カメラや照明、ネットワークハードディスク、パトランプ(回転灯)、I /Oボード(デジタル入出力ボード)などの周辺機器も取り揃えており、それらに対応する豊富な入出力インターフェイスを備えている。
※Graphics Processing Unitの略。リアルタイムの画像処理に特化したプロセッサ。

外観・異物検査に加え、寸法測定などにも対応

適用範囲も幅広い。金属部品の欠けや割れ、ガラスや透明樹脂の傷、食品の形状や異物混入、半導体ウェアの傷や割れ、木目の汚れやムラ、多品種加工部品の異物混入や分類などのほか、生産品の形状や寸法測定などにも対応できる。すでに工場における外観・異物検査や組み立て検査、物流倉庫の入出庫検査やピッキング検査など多くの現場で稼働しており、ユーザーからは「自分で簡単にAIが操作できて驚いた」「何度チャレンジしてもうまくいかなかった自動化にようやく成功した」など好意的な声が寄せられているという。

導入に際しては、まず検査対象となるワークについて同社がヒアリングし、写真や実物などを確認した上で検査の可否を判断する。導入可能であれば、周辺設備やAIの学習をサポートするオプションサービスなどについて提案。導入時には使用方法をレクチャーする。

中小企業にも導入できるシステムを目指して開発

画像検査システムを必要とする企業は多い半面、コストなどの問題でなかなか導入できない中小企業をなんとかサポートできないか、という思いが開発の出発点。また、画像検査を含む生産ラインのすべての工程において、専門家の手を借りずに自社内で完結したいという顧客ニーズがあることを汲み取り、誰もが簡単に操作できるパッケージ化された画像検査システムの開発を目指してきたという。

生産ラインの目視検査の精度や生産性に課題を感じながらも、コストや導入に付随するさまざまな負担にしり込みしていた企業にとって、同社のシステム導入が大きな飛躍のきっかけになるかもしれない。

取材日:2020年10月30日

企業情報

株式会社トラスト・テクノロジー

2001年設立。組込システム、画像処理・音声認識システム、知能処理システム、ロボットなどの研究開発などを強みとし、法人向けの受託開発サービスを提供。特にディープラーニングに関しては国内で最も早く工業向けシステムを展開。また画像処理システムに関しては、工場や研究所、一般向けの製品などにも技術提供している。

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