「新価値創造展2019」会場レポートお届け!
〜「特別展示SDGs」編〜


当コーナーでは、2019年11月に東京ビッグサイトで行われた
「新価値創造展2019」の中から開催テーマと連動して
さまざまな技術・サービスを紹介する「特別展示ブース」を取材。
今回はSDGsの特別展示をレポート形式でお届けします。



特別展示SDGsとは



会場内ゾーンコンセプトパネル


各企業の出展内容をレポートでご紹介

ここからは「SDGs特別展示」出展企業の様子をレポートで紹介します。

  • 株式会社環境経営総合研究所

     


     

    紙をパウダー状に粉砕する技術を持つ世界唯一の企業が開発した、紙パウダーを主原料とする「MAPKA(マプカ)」と「earth republic」はプラスチック原料の代替品として世界的に注目を集めている新素材です。「MAPKA」には製紙会社から出た損紙(端材)から出た紙パウダーを51%配合し、プラスチック使用量を大幅に削減します。「earth republic」は紙パウダー・工業用澱粉・PP樹脂の発泡体です。ブースでは、「MAPKA」から作られた食品トレーや日用品を展示するとともに、保冷剤・緩衝材・建築用断熱材として「earth republic」を活用している事例を紹介。海洋プラスチックが世界的な課題となっている中で、これらの新素材を使うことがゴミ問題やCO2削減に大きく貢献できることをアピールしていました。


  • ヘルスグリッド株式会社

     


     

    生涯にわたる健康情報を、個人の健康資産として管理・分析・運用できる「生涯健康銀行」を提案。ここには身体の総合健康度を可視化した「ボディスコア」や「筋肉スコア」「メタボスコア」を預けることができます。展示ブースでは「筋肉スコア」と「メタボスコア」を計測し、その場で結果を提供するサービスを実施。企業が福利厚生サービスとして採用することで、社員の健康管理に活用できる点をアピールしていました。



  • 株式会社オーシャンアイズ

     


     

    海洋数値モデルやデータ同化技術を用いて、漁業関係者向けにサービスを提供し、ベテラン漁師の「経験」だけに依存しない持続可能な漁業に貢献しています。ブースでは漁場を決める重要情報である海水温の最新データを24時間365日提供する「漁場ナビ」、特定海域での水温・塩分・流速・海面高度の変化を最大14日先まで予測する「SEAoME」を紹介。タブレット画面に実際のサービス画面を表示して来場者の関心を集めていました。


  • Green Earth Institute株式会社

     


     

    微生物の力によって、農業廃棄物や食品残渣などの非可食性バイオマスから、アミノ酸、樹脂材料など様々な化学品を生産する技術開発を行っています。ブースでは同社の技術を使った活用事例を多数紹介していました。そのひとつ、日本航空が主宰する「10万着で飛ばそう! JALバイオジェット燃料フライト」プロジェクトでは、全国から集められた古着を原料に、同社の技術を使ってバイオジェット燃料を生産しています。



  • バイオエナジー株式会社

     


     

    ブースではユニークなリサイクル事業を詳しく紹介していました。食品製造工場や飲食店、スーパーマーケットなどから出る食品廃棄物(生ゴミ)をメタン発酵によって分解し、バイオガスを生成。このバイオガスから電気と都市ガスを作り出し、電力会社とガス会社へ売却までを行っています。この工程は東京都大田区にある同社の施設で行われており、ゴミ処理とCO2削減に大きく貢献している点をアピールしていました。


  • 株式会社モッタイナイ・エナジー

     


     

    産業技術総合研究所の研究成果を応用した「スタック型熱電発電ユニット」を中心に事業を展開していて、熱電変換技術を用いて廃熱を有効活用して電力を作り出すことを提案しています。このユニットひとつで温水と冷水の温度差を用いて、約12Vの発電が可能です。ブースではユニットが作り出した電気でNゲージトレインを走らせるデモを行いました。また掌の熱だけでLED電球を光らせるデモも行い、来場者に熱電発電をアピールしました。



  • 株式会社ミエルカ防災

     


     

    「ユレーマス」は首都直下型地震を想定した地震動予測情報サービスです。ブースでは、地震発生時のP波とS波の速度の違いを利用したシステムの原理やスマートフォンに送信されるデモ画面を紹介していました。さらに半導体工場や高層ビルやホテル、ショッピングモールを所有する不動産会社での導入事例を紹介。本震が到達する数秒前に地震発生を知ることで、被害を最小限に食い止められる点をアピールしました。


  • 株式会社Xenoma

     


     

    スマートアパレル「e-Skin」はセンサーを内蔵したスーツを着るだけで、カメラ不要で手軽にモーションキャプチャーが可能なシステムです。身体の動きのデータを簡単に取得でき、リハビリでの歩行解析で活用されている他、スポーツ選手のフォーム解析などでの応用が始まっています。ブースではe-Skinを身につけたスタッフの動きがリアルタイムでモニター画面に表示されていて、今後幅広い分野での応用が期待できそうです。



  • 東京大学工学系研究科電気系工学専攻染谷研究室

     


     

    極薄かつ超軽量、皮膚呼吸が可能で長時間装着していても負荷を感じることがないナノメッシュセンサーを紹介。研究者によると「付けていることを忘れるくらい」。金を真空蒸着した電気回路から信号を送ることができ、例えば心臓疾患のある患者に付けてもらえば、心電波形データを24時間取得することが可能で、健康かつ安心な見守りサービスが実現できそうです。ブースではセンサーに直接触ることができ、その薄さを実感できました。


  • WOTA株式会社

     


     

    2019年9月の台風15号、10月の台風19号で大きな被害を受けた千葉県や長野県の避難所で、被災者に暖かいシャワーを提供したのが同社の「WOTA BOX」です。100リットルの水を独自開発のフィルター装置で濾過しながら循環して使うシステムによって、100人が利用することが可能です。ブースには循環システムと給湯機、シャワーテント、タンク類などWOTA BOX一式が展示され、来場者から大きな注目を集めていました。



  • 株式会社オリィ研究所

     


     

    分身ロボット「OriHime」は病気や障害のために外出できない人の代わりとなって、遠隔地とのコミュニケーションを実現します。OriHimeはパソコンやタブレットから操作可能で、緑色に光る目、動く腕や顔など、シンプルながらもその先に人の気配や存在を感じさせるデザインとなっています。ブースでは難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者がOriHimeを使っている事例を紹介した他、テレワークでの活用もアピールしていました。


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