BreakThrough 成功事例

東京・関東方面への市場拡大のために出展。お客様の潜在ニーズを引き出せる「新価値創造展」 株式会社東穂

2019.01.15

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2018年1月から株式会社東穂の代表取締役に就任された國本 雅也氏


「押出成形」とは、言葉のごとく押し出してカタチをつくる技術。あの“ところてん”のように、ニュルニュルと長く同じ形状のものを樹脂で成形する技術のことだ。株式会社東穂は昭和37年の創業時から、この押出成形の技術を駆使して、さまざまな分野にフレキシブルに対応した製品をつくり出している。
「ちょっと!変わったおもろい製品」、「チョット!変わったおもろい会社」が同社のモットーであり、製品づくりも多種多様だ。「多素材で形成したい」「未使用の新素材を試してみたい」「特殊な形状の場合は?」といった疑問や課題に、お客様と共に解決することで“「これだ!」をカタチに”に押出成形の技術で事業展開をしている。
同社はこの「押出成形」の技術をベースに、本社のある大阪・関西方面や工場を構える北海道を中心に事業展開していたが、ここ数年前から東京・関東方面へのさらなる市場拡大を狙っていた。東京に営業所を設けるなど着々と準備を進める中で、「新価値創造展」への出展は、市場拡大への嚆矢となったという。同社代表取締役の國本 雅也氏に詳しい内容を伺った。


カタチの長いもの、違う素材の組み合わせ、用途にこだわった新しい素材などにも「押出成形」の技術で柔軟に対応

新価値創造展に出展したきっかけは
中小機構の担当者からご紹介いただきました。当社は大阪に本社がありますが、東京・関東方面に市場をさらに拡大したいと考えておりました。「東京・関東方面のお客様と出会える場を探しています」という旨をお伝えしましたら「新価値創造展」をお薦めされた次第です。それが最初のきっかけでした。

出展したことでビジネスにどのようなメリットや変化がありましたか
従来は、東京・関東方面のお客様は商社様が多かったのですが、新価値創造展を通じてメーカーの方々からお話をいただける機会が増えました。そういった意味では、どういったことがお困りかを直にお聞きできるので、新価値創造展に出展することは大変メリットがあると思います。
例えば、粘着性のあるエラストマーなども、どのような用途に使われているかの細かい状況は、私どもにも把握できていませんした。担当者の方との会話のキャッチボールの中で、「こんなことに困っている」「ではこうすればいいのでは?」といった当社からの提案も今はスピード感をもってできるようになりました。当社は開発が得意ですので、お客様のお悩みに対していくつかのサンプルをつくり、迅速に対応しております。このように、当社と東京・関東方面のメーカー様とのレスポンスの速い、直接のやり取りが新価値創造展に出展することで可能になりました。

展示会での来場者の反応はいかがでしたでしょうか
やはり「新価値創造展」という展示会名だけあって、新しいものを求めて見に来ている来場者の方がやはり多かったように思います。当社は小ロットで開発に特化しておりますが、「これおもしろいね!」という声をいただいて、反応も非常に良かったように感じました。

来場者の方と実際にビジネスにつながった例は
新価値創造展を起点として、製品の受注につながったケースが何件もございます。当社は、一年に展示会に5~6回ほど出展しますが、東京・関東方面の出展は新価値創造展だけです。新価値創造展は何かを探しに来ているお客様が多いので、お客様との会話の中で潜在ニーズを引き出すことができますし、非常に効率の良い展示会であると思います。

今後はどのような展開を考えていますか
当社は製品を開発して売りこむという形ではなく、製品の開発に関して、「こんなことに困っている」というお悩みに対してご提案して、それに対して横展開していった経緯があります。ですから開発に特化して小ロットで受注してそこから市場が拡大できればと思っております。
また今後は、東京・関東方面のお客様をさらに増やしていこうと考えております。現在、営業所を関東エリアに設けておりますが、ゆくゆくは当社の起点となるような支店として機能していければと思っております。

同社の大阪・大東工場

取材日:2018年10月30日

企業情報

株式会社東穂

弊社は創業以来57年間 プラスチックの異形押出成形技術をコア技術とし、押出専業メーカーとして生産活動を行ってきました。複数の樹脂を同時に押出成形する複層押出成形技術や、超低硬度ゲルや粘着性素材などの特殊素材を成形する技術、押出成形の後に打抜き加工や熱加工等で様々なニーズに対応します。

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