2017年度 新価値創造賞受賞企業

  • アクアシステム
    バクテリア・セルフチェッカー『mil-kin(見る菌)』
    -製品紹介-
    経済産業省「新市場創造型標準化制度」に採択。食品加工工場や調理現場の衛生管理面での強化ツールとして期待される。菌や汚れを現場で即時確認することが可能となる本製品の性能特性評価等を標準化予定。
    -受賞理由-
    食中毒菌などを見ることができる顕微鏡とスマートフォンの機能を融合し活用することで菌の“見える化”を実現したアイディアを高く評価。食品加工・小売り関係企業、医療・保健機関においては衛生管理ツールとして実力を発揮し、教育現場では教材としての有用性をも兼ね備えた汎用性があり、安全・安心をもとめる社会に新たな価値を提供するものと期待できる。
  • 臼田総合研究所株式会社
    世界最高24軸 IoTロボットセンサー
    -製品紹介-
    3次元空間の人や機械の位置姿勢等を視覚化し、制御可能とします。24軸センサー(ジャイロ3、気圧1、加速度6、地磁気3、光1、音1、温度3、湿度1、タッチ5)と無線の組合せにより、統合的な一括制御や計測管理等を実現します。特許取得技術をCPU内にファーム実装しているため、高速かつ容易な信号が可能です。
    -受賞理由-
    同製品は、昨年、17の制御因子を搭載して当展示会に登場、本年は制御因子を24とし精度を高度化し、水中での計測を可視化できる機能を追加。しかも、実装した基盤は、19.5mm×20mm×3.8mmと世界最小、重量2gと最軽量を維持している。IT・通信サービス大手企業との協業によりIoT分野での用途の拡大をはかるなど、進化の手を緩めないその姿勢が評価された。
  • 株式会社小松精機工作所
    三次元構造部品のマイクロ精度製造技術(金属MEMS)
    -製品紹介-
    板厚0.01mmのステンレス金属箔に、複数異形穴を1回のプレス加工で打抜く技術を紹介します。打ち抜いた金属箔を低温で複数枚拡散接合し、マイクロポンプ用部品とする製造技術を確立しました。これにより、従来半導体プロセスでしか製造ができなかったMEMS部品を金属で実現することが可能となりました。
    -受賞理由-
    板厚0.01mmのステンレス金属箔をプレス加工したマイクロポンプ用部品の開発も進展。この微細加工技術の応用による極細医療用鉗子は認可申請に至り製品化が間近となるなど、製品開発は着実に進展している。加えて、他分野では農業のデジタル化を実現する磁界式非破壊測定器を開発。具体的なマーケットを想定しての技術開発・製品開発が、新たな価値を創造するものと期待される。
  • 株式会社HSPテクノロジーズ
    高せん断成形加工技術による多様な新規ナノコンポジットの創製
    -製品紹介-
    1)PC/PMMA透明アロイはスマートフォンや車載向け透明パネルとして
    2)伸縮自在な高導電性エラストマー(SEBS/CNT)はウエアラブルなデバイスやセンサー向けの電極材料として
    3)炭素繊維強化複合材料(CFRP)系材料はCFが均一かつ等方的に分散している構造を有し、高強度・軽量化素材として
    アルミ代替の自動車部品などへの利用が期待されております。
    -受賞理由-
    世界初の高せん断成形加工技術の開発が、従来できなかったナノスケールでの微細構造を形成した新規材料を創製し、そして、この新材料がガラス代替品としての透明ナノポリマーアロイ、金属代替品として高強度、軽量化素材、伸縮自在な電極材料を生むなど、幅広い分野に貢献が期待される。新規ナノコンポジットの創製は、まさに、“新価値創造”にふさわしい。
  • 大場機工株式会社
    精密ステンレスパイプ・プラスチック光ファイバー加工・組立
    -製品紹介-
    医療関連業界へ長年の納入実績を誇る当社の精密ステンレスパイプは、徹底した品質管理の下、造管から伸管・切断・二次加工まで一貫した生産対応が可能です。また、精密ステンレスパイプ製造技術を応用し、プラスチック光ファイバーを使った内視鏡や光電センサーの他、各種樹脂チューブ加工品にも対応可能です。
    -受賞理由-
    外径0.05mm、内径0.02mmという精密ステンレスパイプの製造、プラスチック光ファイバー加工・組み立ては、極めて高い技術を有する証し。現在は医療用が主体の精密パイプは、近年、ナノテクノロジーの進展により、あらゆる部品・製品が超小型化、微細化される中で、取引先との共同開発も進み、さらなる用途の拡大が期待される。
  • 株式会社キメラ
    超精密機械加工部品・微細加工部品・成形品
    -製品紹介-
    1ミクロンの精度を必要とする超精密機械加工・微細加工を得意としており、弊社が保有する各種の設備を駆使して製作した部品を展示しております。
    -受賞理由-
    グローバルな競争力を持つ世界最高水準の精密金型製造技術と、納期を短縮する独自の生産管理に定評がある。さまざまな製品が極小化・微細化される中で、その精密金型製造技術が精密機械部品の成形や微細加工へと応用され、新たな製品誕生の礎となることが評価された。
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